子どものころから 母は 私の言動が意に染まないと 「それはやめて ばあちゃん(私の祖母)がいやがるから」あるいは 「それはやめて 商店街のひとたち(両親はそこで乾物屋を営んでいた)にわらわれるから」 「それはやめて 世間(世間て誰なの と数えきれぬほど訊いた)がゆるさないから」 と よく言ったものです 私は言われるたびに 祖母がいやがる ・・・? 他人がわらう ・・・? 世間がゆるさない・・・? じゃ お母さんはどうなの? と問い返すと 「お母さんのことはいいの とにかくやめて」 母の返答に 「理由になってない!」 私は声を荒げ また心の中で「私にわかるように話して!」と叫んだものでした 小学校3年生の時 日本体育大学出の新任先生が担任になったある日 私たちがラジオ体操を始めたと思ったら 「はい やめー!」というはきはきした先生の指示で すぐに音楽が止められました 先生は「最初 みんなは