狭き門をくぐって合格した名門の国立小学校。そこでいじめに遭うなんて、男児本人も両親も想像していなかった。 母親は「いじめが放置された。悔しくて夜も眠れない」と憤りを隠さない。 筑波大付属小(東京都文京区)で起きたいじめの背景に何があったのか。取材をすると、クラス替えが6年間で1度しかないという教育校ならではの特殊事情が見えてきた。 【関連記事】 名門国立小、担任がいじめアンケ報告せず 被害男児は内部進学断念 なぜ国立大付属校はいじめ対応を誤るのか 内部進学控え意思疎通に壁 これらの記事は「つながる毎日新聞」に寄せられた情報を基に取材しました。 倍率30倍の人気受験校 筑付小は1873年、日本初の国立師範学校の練習小学校として設立され、152年の歴史がある。 国立大付属ならではの先進的な研究に基づいた教育が受けられる人気の受験校として知られ、募集定員128人に対し例年4000人近くが応募する