ヤーマンは、2025年4月期の連結業績予想を下方修正した。修正後は、売上高が250億円(修正前は350億円)、営業利益が9億円(同25億円)、経常利益が6億円(同22億円)、純利益が11億円(同15億円)。外出型消費の傾向や広告宣伝費の抑制による売り上げ減少に加え、円安に伴う仕入れコストの上昇の影響が響き、従来予想を引き下げた。
24年5月〜25年1月期は、売上高が前年同期比25.7%減の190億円、営業利益が同55.8%減の8億円、経常利益が同71.3%減の5億円、純利益が3%減の11億円だった。中国の持ち分法適用関連会社であるマシェリの株式売却益9億円を計上したものの、中国の化粧品市場の低迷や広告投資の抑制、国内商戦期の苦戦が影響し、前年同期を下回った。
国内では、24年12月に銀座旗艦店が過去最高売り上げを更新したほか、家電量販店など顧客と直接接点を持つ販路が堅調に推移。今後は旗艦店や百貨店を中心に、顧客サービスの充実や新製品の投入を軸に売上拡大を目指す。
また、子会社化したForty-Four社を通じ、インフォマーシャルを活用した新規商材の販売を加速。このほか、従来進出が難しかった販路を開拓するため、専任の営業組織を立ち上げ、新規販路開拓にも注力する。
海外では、TikTokやRed Bookなどのプラットフォームを活用した直接販売への投資を強化。さらに、ベトナムやサウジアラビアなどの新規市場での展開を本格化し、成長基盤の拡大を図る。