米ウクライナ、「30日停戦」合意 ロシアの同意条件 支援は再開へ

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ロンドン=藤原学思 ワシントン=下司佳代子
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 ロシアによるウクライナへの全面侵攻をめぐり、外相ら代表団による協議を行った米国とウクライナは11日夜、共同声明を発表した。ウクライナは「即時かつ暫定的な30日の停戦」という米国の提案に同意し、米国は軍事支援と機密情報の共有を再開するとしている。

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戦争で引き裂かれ、交わる機会を失った二つの国で、同じ問いにそれぞれの立場から答えてもらった。

 米国とウクライナはこの日、サウジアラビア西部ジッダで高官協議を実施。共同声明によると、停戦はロシアが受け入れ、順守することが条件。米国はロシアに対し、和平実現のために停戦に応じるよう促すという。

 停戦は「合意があれば延長可能」としているが、戦場で優位に立つロシア側にとってただちに停戦に応じるメリットは少なく、実際に戦闘がやむかは見通せない。

 2月末にあったトランプ米大…

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この記事を書いた人
藤原学思
ロンドン支局長
専門・関心分野
ウクライナ情勢、英国政治、偽情報、陰謀論
下司佳代子
アメリカ総局|米国の外交・防衛
専門・関心分野
国際報道
  • commentatorHeader
    佐藤優
    (作家・元外務省主任分析官)
    2025年3月12日6時44分 投稿
    【視点】

     この記事では、<ゼレンスキー氏は声明発出直後のビデオ演説で、ウクライナとしては空域と海域の「部分停戦」を提案したが、米国側から地上の前線も含めるよう促され、受け入れたと指摘>という部分が重要です。ウクライナがアメリカに全面的に屈したという

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  • commentatorHeader
    パトリック・ハーラン
    (お笑い芸人・タレント)
    2025年3月12日7時51分 投稿
    【視点】

    ウクライナとアメリカが発表した合同宣言を読むと、アメリカがウクライナの安全保障の責任を担うこと、ヨーロッパ諸国が平和の過程に参加することなど、ウクライナ側の要求に触れる箇所は「これから話し合いを進めます」や「と、ウクライナが主張しました」と

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