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大学教授やジャーナリスト–多士済々な顔ぶれ
【視点】 この記事では、<ゼレンスキー氏は声明発出直後のビデオ演説で、ウクライナとしては空域と海域の「部分停戦」を提案したが、米国側から地上の前線も含めるよう促され、受け入れたと指摘>という部分が重要です。ウクライナがアメリカに全面的に屈したということです。これで代理戦争における依頼人(アメリカ)と代理人(ウクライナ)の関係が明確になりました。 <ロシアによるウクライナへの全面侵攻をめぐり、外相ら代表団による協議を行った米国とウクライナは11日夜、共同声明を発表した。ウクライナは「即時かつ暫定的な30日の停戦」という米国の提案に同意し、米国は軍事支援と機密情報の共有を再開するという>ことですが、ウクライナもロシアも一時的停戦ではその期間に相手が軍事力を増強し、自国にとって不利になると考えています。この状況で30日間の停戦が成立する可能性は低いと思います。 逆にロシアが停戦に合意すれば、プーチン大統領が従来の方針を転換したというシグナルなので、情勢が抜本的に変化することになります。ボールはプーチン大統領の側にあります。
【視点】 自民党の立党宣言には、「個人の自由と人格の尊厳を社会秩序の基本的条件となす」とあり、綱領は「平和と自由を希求する人類普遍の正義に立脚」するとし、党の性格には「真の民主主義政党」という自己認識とともに、「個人の自由、人格の尊厳及び基本的人権の確保が人類進歩の原動力たることを確信」するとあります。 この記事では「執行部が擁立を決めた背景には、票を上積みできる期待とともに、安倍派元幹部らの要請があった」「首相は消極的だった模様だが、最終的には押し切られた」とのことでした。 批判めいた声が党内にあるということですが、自民のベテランの方も公には批判できないということなのでしょうか。その批判も「党是に反する」からではなく、「かえって票が減る」からなのでしょうか。与党公明党の幹事長は「本人がきちんと説明をしていくべき」とのことですが、「この方だけは勘弁してくれ」とは言わないということでしょうか。それを超えて、このような党と連立を組むご自身の認識が問われるのではないでしょうか。 疑問だらけです。
【視点】ウクライナとアメリカが発表した合同宣言を読むと、アメリカがウクライナの安全保障の責任を担うこと、ヨーロッパ諸国が平和の過程に参加することなど、ウクライナ側の要求に触れる箇所は「これから話し合いを進めます」や「と、ウクライナが主張しました」と、コミットメントのない表現になっているのだ。 支援や情報提供の再開、トランプとゼレンスキーの決裂の修復など、いいニュースではあるが、これは第一歩に過ぎないのが事実だろう。
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