【心のプロにきいてみた】「不安は消える!」考えすぎないための心の整え方 "繊細さん"のための悩みを軽くするヒント

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枡野俊明さん、武田友紀さん
禅僧の枡野俊明さんと、HSP専門カウンセラーの武田友紀さんに、「考えすぎないコツ」について対談いただきました(写真:編集部撮影)
「ちょっとしたことが気になって、どんどん不安が膨らんでしまう」
「考えすぎてしまい、行動に移せない」
もしそんな悩みを抱えているなら、それはあなたの「繊細さ」が影響しているのかもしれません。
しかし、繊細であることは決して悪いことではありません。実は、名僧たちもかつて自らの繊細さに悩み、それを乗り越えてきたのです。
禅の教えには、彼らがたどり着いた「考えすぎない」ためのヒントが詰まっています。大切なのは、「今を生きる」というシンプルな姿勢。
今回、禅僧であり世界的な庭園デザイナーでもある枡野俊明さんと、HSP専門カウンセラーの武田友紀さんに、「考えすぎないコツ」について対談していただきました。
”繊細”な人のための「心を軽くするヒント」を紹介します。

「不安の雪だるま」をいかに転がさないか

枡野俊明(以下、枡野):不安が膨らむと、いくら良いことだと思っていても、動けなくなってしまいます。

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禅では「禅即行動」、思ったらすぐに動け、動けば次へ動けるぞという言い方をします。不安が膨らむ前に動いてしまえというわけです。

武田友紀(以下、武田):枡野さんは、「不安」と「建設的な思考」を分けておられるのだと思います。私も、カウンセリングではそこを見ていきます。

まず、不安が膨らみ始めた時は、「感情と思考を分けましょう」とお伝えします。例えば、小さなミスに対して「どうしてあんなミスをしてしまったんだろう」「相手に悪く思われたんじゃないか」など、どんどん不安が膨らんだとします。

この時、思考が働いています。過去を振り返ったり、過去から未来を予想してシミュレーションするのは「思考」です。一方、ミスした時の「えっ」「どうしよう」という衝撃は「感情(情動)」です。

不安を止めるには、思考ではなく感情を手当てします。「えっ」と思ったよね、「どうしよう」ってなったんだね、と自分に話しかけて、ミスした瞬間の感情に寄り添うんです。

そうすると、ほっとして不安が止まっていきます。子供が転んだ時に「痛かったね」となぐさめられて泣き止むのと同じ理屈ですね。

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