H3ロケット年7回以上打ち上げへ 種子島など設備強化に約19億円

有料記事

佐々木凌
[PR]

 基幹ロケット「H3」の打ち上げを年7回以上に増やすため、文部科学省宇宙航空研究開発機構(JAXA)は発射場の設備強化に乗り出す。関連の費用として、政府は2025年度当初予算案と24年度の補正予算に計18億8千万円を盛り込んだ。

 H3は初号機が打ち上げに失敗したが、その後の2号機から4号機までは成功している。

 文科省はH3による人工衛星の打ち上げ受注を増やしたい考えだが、現状では年6回が精いっぱいだ。発射場がある種子島宇宙センター鹿児島県)の設備が不十分なことが要因だ。

 ロケット燃料のうち、液体酸…

この記事は有料記事です。残り548文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

この記事を書いた人
佐々木凌
科学みらい部|宇宙担当
専門・関心分野
宇宙、原発・エネルギー、災害・防災
  • commentatorHeader
    藤井涼
    (UchuBiz編集長)
    2025年1月10日17時22分 投稿
    【視点】

    政府は2030年代前半までに、基幹ロケットと民間ロケットをあわせて年間30件程度(2024年は7回)打ち上げることを目標としています。ただ、民間ロケットが安定的に打ち上がるようになるのはもう少し先と考えると、まずは昨年3連続で成功している基

    …続きを読む