今宵、本の深みへ。 この度、独立してフリーになることになった、編プロのケーハクです。 おそらく、編プロ所属で書くのは今回で最後になるかと思いますが、今後も「ひとり編プロ」として出版編集業務は継続していく所存ですので、「編プロの」はそのまま据え置きということでお願いします(どうでもいいですよね?)。 さて、今回は「後世に残したい出版編集の技術」ということで、「ラフ」をテーマに解説していきたいと思います。 最近は、生成A Iが猛烈なスピードで発達してきて、すでに誌面のデザイン案なども一瞬でつくられ、本づくりの現場で実用化される時代がすぐそこまでに迫ってきています。編集者が長年培ってきた編集スキルの多くが、A Iに取って代わられるのも時間の問題なのかもしれません。 また、最近は編集者にとって多様なスキルを身につける鍛錬の場であった「雑誌」の衰退もあって、いろいろな誌面のアイデアを模索する機会が減