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名古屋市内で本を探し街と出合うイベント 始まりは「コモドドラゴン」公開

書籍購入者あるいは図書館の貸出利用者にオリジナルデザインのしおりを進呈

書籍購入者あるいは図書館の貸出利用者にオリジナルデザインのしおりを進呈

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 新たな本との出合いをつくるイベント「NAGOYA SEARCH for BOOKS ~本を探そう、本屋を巡ろう。」が3月21日に始まった。

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 名古屋にちなんだ書籍のみを取り扱う書店「NAgoya BOOK CENTER(ナゴヤブックセンター)」(名古屋市中村区椿町12)をはじめ、名古屋市内の新刊書店や古書店、書籍を扱う小売店、守山区・熱田区の名古屋市図書館、私設図書館が参加。書籍を参加店舗で購入、あるいは図書館で借りると、「コモドドラゴン」の別名で知られるコモドオオトカゲをデザインしたしおりが1枚進呈される。

 企画は「マチにマッチするマチ会社」をうたう「Too Much」(中村区)。同社の堀江浩彰さんによると、昨年8月に東山動植物園(千種区)でコモドオオトカゲが公開されたことが、企画立案のきっかけだという。コモドオオトカゲの一日の移動距離は約10キロ、移動速度は時速20キロといわれ、堀江さんは「歩き回る様子から『本屋さんを巡る本好きの人』を連想し、書店や図書館などの『本のある場所』を巡るイベントを思い付いた」と振り返る。

 堀江さんは「本を探すことがきっかけとなり、街との新たな出合いも生み出せると感じた」とも。名古屋市では、心地よく人が歩きたくなる「ウオーカブルなまちづくり」に取り組んでおり、「この取り組みにおいて、既存店舗・施設を訪れる仕組みをつくることにも目を向けてみては」(堀江さん)と提案したことで、開催に際して名古屋市住宅都市局ウォーカブル・景観推進課の賛同が得られた。

 生産したしおりは10万枚。しおりに貼付されているピンク色のひもを穴に通して結ぶと、コモドオオトカゲが口先から舌を出しているような仕上がりになる。しおりの穴開けやひもの貼付作業は、駅西を拠点にひきこもり支援活動を展開するNPO法人「オレンジの会」が、就労訓練事業の一環として担った。

 しおりを3枚集めると、オリジナルのブックカバーと交換できる。交換場所は、東海エリアの土産物を扱うセレクトショップ「OMYAGE NAGOYA(オミャーゲ名古屋)」(中村区)。ブックカバーはコモドオオトカゲのイラストをあしらった総柄と、コモド島をデザインしたリバーシブル仕様。しおりとブックカバーをデザインした、刺しゅうブランド「Iwappen(イワッペン)」の岩井宏和さんは「しおりと組み合わせ、コモドオオトカゲが故郷に帰ってきた様子を表現した」と話す。

 参加店舗・図書館の最新情報はインスタグラムで公開しており、新規参加も受け付けている。しおりの在庫がなくなり次第終了。堀江さんは「単発で終わらせず、今後も定期的にイベントを開催していきたい」と意気込む。

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