「闘争、逃走、逃争」逃走 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
闘争、逃走、逃争
連続企業爆破事件の被疑者として49年の逃亡生活の末、2024年ガンによって死ぬ直前に身分を明かした東アジア反日武装戦線の元メンバー桐島聡の話。
身分を明かす直前、病床でうなされながら過去を振り返るモノローグでみせていく。
実はベースではあるけれど、亡くなる直前に素性を明かした訳で、逃走中の行動や機微は概ね監督の想像や監督自身の思想が強く反映されたものになっていると思われるが、そちら側に近いところにいたこの監督だからこその解説的な側面もあるのかと。
途中、自問自答部分で主人公も言っていたクドさを感じはしたものの、自分勝手だけれど哀しさも感じるし、ある意味では罰を受けている様な主人公の暮らしをみせる物語で、なかなか面白い作品だった。
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