逃走

劇場公開日:

逃走

解説・あらすじ

「赤軍 PFLP 世界戦争宣言」「REVOLUTION+1」の足立正生が監督・脚本を手がけ、半世紀におよぶ逃亡生活の末に病死した東アジア反日武装戦線の元メンバー・桐島聡を描いたドラマ。元日本赤軍メンバーという経歴を持つ足立監督が、自身の半生と重ねあわせながら、桐島の苦悩と決意を描きだす。

社会運動が高揚していた1970年代の日本。新左翼過激派集団である東アジア反日武装戦線「さそり」のメンバー・桐島聡は、重要指名手配され逃亡の日々を送っていた。いつ逮捕されるかわからない緊張感のなかで日雇い仕事を転々とし、やがて「内田洋」という偽名で神奈川県藤沢市の工務店に住み込みで働くように。1960~70年代のブルースやロックを好む彼は、近所のライブバーに通い趣味を楽しむ一方で、かつての仲間たちの姿を思い浮かべては日本社会の欺瞞や凋落を見つめ続けていた。2024年、70歳となった彼は末期がんと診断され、病院のベッドで生死の狭間をさまよう。

国内外で活躍するベテラン俳優・古舘寛治が主演を務め、青年時代の桐島を杉田雷麟、桐島の恋人となる女性を中村映里子、桐島とともに逃亡する宇賀神寿一をタモト清嵐が演じた。

2025年製作/110分/G/日本
配給:太秦
劇場公開日:2025年3月15日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

監督
脚本
足立正生
企画
足立組
エグゼクティブプロデューサー
平野悠
統括プロデューサー
小林三四郎
アソシエイトプロデューサー
加藤梅造
ラインプロデューサー
藤原恵美子
撮影監督
山崎裕
録音
大竹修二
美術
黒川通利
スタイリスト
網野正和
ヘアメイク
清水美穂
編集
蛭田智子
音楽
大友良英
挿入曲
山下洋輔トリオ
助監督
鎌田義孝
山嵜晋平
制作
渡辺美穂
スチール
西垣内牧子
題字
赤松陽構造
キャスティング
新井康太
企画協力
寺脇研
宣伝デザイン
100KG
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(C)「逃走」制作プロジェクト2025

映画レビュー

0.5映画はコレでいいのか?

2025年3月18日
iPhoneアプリから投稿

極左暴力団の一員に加担して何が良いのかワタシはわからない。思想で人を殺めてしまった方達の思い出を美化し、さらなる暴力を生み出す可能性だってあるはず。
今はそんな時代ではない。おじいちゃまたちの(インテリで裕福な育ち)極左イデオロギーにワタシは加担しないわ。と強く認識した一作でした。
映画館に若い人たちが居づらくなるのでほんとやめて欲しい。

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ビビ

3.0闘争、逃走、逃争

2025年3月15日
Androidアプリから投稿

悲しい

楽しい

連続企業爆破事件の被疑者として49年の逃亡生活の末、2024年ガンによって死ぬ直前に身分を明かした東アジア反日武装戦線の元メンバー桐島聡の話。

身分を明かす直前、病床でうなされながら過去を振り返るモノローグでみせていく。

実はベースではあるけれど、亡くなる直前に素性を明かした訳で、逃走中の行動や機微は概ね監督の想像や監督自身の思想が強く反映されたものになっていると思われるが、そちら側に近いところにいたこの監督だからこその解説的な側面もあるのかと。

途中、自問自答部分で主人公も言っていたクドさを感じはしたものの、自分勝手だけれど哀しさも感じるし、ある意味では罰を受けている様な主人公の暮らしをみせる物語で、なかなか面白い作品だった。

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Bacchus

3.5半世紀経ても、なにも変わっていない?

2025年3月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

連続企業爆破事件の指名手配犯で、死ぬ間際に正体を明かした桐島聡の物語。まあ、昨年の事件だったこともあり、際物と呼ぶ類の、速成映画化だ。その点では『電車男』以来のタイムリーイメージ。だがしかし、元日本赤軍の足立正生監督作品ということで、相当に角度がついている。大きな流れの真実は、日雇い仕事で転々と逃走(闘争)した、という事なのだろう。そこを、様々なエピソードで膨らませ、死にゆく霧島の妄想として、かつての仲間との闘争の総括闘論のシーンなどが描かれる。このあたりは、足立監督のアジテーションなのだろう。あまりに諦観的、自省的、しかし闘い続けるしかない霧島の心象風景を監督は創造している。かなり感傷的に。そう、同じ戦場で闘争した『戦友』の死を悼むかのように。

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t2law

4.0逃走

2025年3月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

胃がんで最後病院でなくなりました。

最後は本名を告白。

実話です。

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完