ふつうの暮らしって「そう多くはないひとと知り合って、知り合ったからにはある程度仲良くする必要がある」みたいな状況設定だから、多少気に食わないひととも態度を折り合わせる必要があるけど、ネットて知り合い程度でよければひとの量が膨大だから、そんな量に対していちいち折り合ってたら磨耗する。いちいち磨耗なんかしていたら友人を作るような心的余裕は生まれづらい。「合わないな」と思ったらさっさと離脱。ネットだとそれが簡単で便利なところだ。 だからネットの場合、むしろかなり我侭な狭いレンジに調整して、それでも波長がばっちり合うっていうひとをみつけるという、暮らしのうえでは相当むずかしいことが、比較的容易にできるっていうか、むしろそういう態度のほうが合理的に思える。 やりたいわがままが通し、付き合いたくないわがままはスルーして、付き合いたいわがままを探す、みたいな。それができる程度のひろさはあって、一方で、と