日本はもう「トランプのアメリカ」には頼れない…ヴァンス副大統領演説の衝撃と、いよいよ始まる「新たな戦前」 ミュンヘン安保会議に参加したアメリカの副大統領J.Dヴァンスのスピーチが世界中で大きな波紋を呼んでいた。日本でも翻訳家の山形浩生氏がスピーチの全文の日本語訳を掲載し、大きな話題となった。 ネット上ではヴァンスが皮肉交じりのジョークとして語った「グレタ・トゥンベリのお説教にアメリカは10年耐えられたのだから、あなたがたのヨーロッパの民主主義だってイーロン・マスクの数か月間で壊れたりはしないだろう」のくだりがとくに話題になっていたのだが、そこは末節というか全体からすれば重要でない箇所だ。むしろスピーチ全体を日本の状況と重ねながら読んでいくと、ひたすら暗い未来を想像せざるをえない。 日本の「戦後」が終わり、「新しい戦前」の真っ只中に我々がいることを、否応なく実感させられる内容だったのだ。 米