昨年末、月額200ドル(約3万2000円)の「ChatGPT Pro」を契約して、12月にリリースされた新モデル「o1」と、その強化版「o1 pro」で小説を書かせてみたんですが、いやこれはすごいですね。わずか5分程度で、小説として十分読めると感じられる水準の品質を2万字程度、いきなり出力してきます。実際に章立てをして何度か生成することで、13万字の小説が数時間で出力できました。ライトノベル小説の1冊の単行本が約10万字程度と言われていますので、物量として一冊分が書けてしまいます。しかも、内容はそれなりに読ませるものです。手放しで傑作と言える水準にまではなっていませんが、人間の中級者クラスには達しているのではないかと感じさせる実力があります。過去、ChatGPTや他のLLMに小説を書かせることを何度が試してきたのですが、あまり面白いものになりませんでした。しかし、o1やo1 Proは完全に一線を画する品質に達しています。
「アマチュア作家の底辺レベルは明らかに超えている」
そもそもなぜこんなことを始めたかと言うと、コピーライター作家の風倉さんという方が「AI小説は、投稿サイトや小説大賞を破壊するか?実際やってみた感想をぶっちゃける」という記事をnoteに書かれていたんですね。この人のところに「AIが5分で2万文字生成できる時代になりました。しかも結構なクオリティです。作家の時代は終わりました」というメッセージが来て、本当かよということで試された、という内容でした。知ってのとおり、「GPT-4o」以前はそんなに大した小説が書けなかったんです。それもあって「舐めていた」とされています。そこで実際にChatGPTのo1に1万字で小説の第1章を書かせたところ、品質が高く、「アマチュア作家の底辺レベルは明らかに超えている」と評価されています。
そう言われると自分でも検証したくなってきますよね。そこで、どれくらいの品質が書けるのかを、実際にo1で試してみることにしました。現在は、月20ドル(約3200円)の「Plus」の契約をしていると、o1は週に20回までの質問ができます。「Pro」の契約だと、o1とo1 Proが無制限に使えるようになります。最初はPlusのo1で試していたのですが、すぐに上限に達してしまったので、Proに契約を切り替えて、生成してみました。
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