唯一無二の関係性!ベスト相棒小説特集
pixivに投稿されているたくさんの小説の中から、pixiv小説編集部はぜひ読んでもらいたい良作をおすすめしています。
今回のテーマは「ベスト相棒」小説特集!
TOブックス×pixiv『異世界・中華・和「ベスト相棒」小説大賞!』で大賞を受賞し書籍化した「十三月の明時神」を始め、素晴らしい応募作品を紹介します。
一蓮托生の主従関係や、互いにないものを補い合う関係、時には問題児に振り回されることも。様々な「相棒」たちの物語をお楽しみください!
十三月の明時神
陽晟院、妖物の事。
陽晟院に仕える鬼和(おんなぎ)である大伴継登。鬼和とは、魑魅魍魎を倒す能力をもつ者のこと。しかし、彼は鬼和でありながら見鬼の才を持たないことで鬼や物ノ怪と戦うことができずにいた。
ある日、継登が陽晟院の命令で迎えにいくことになった新たな鬼和候補・橘季名は「他者に鬼を見せる」能力を持つという。彼の力を借りれば鬼和として戦えるのではと考えるが、「季名は三年前に他界した」と告げられ門前払いされてしまい……。
妖を見ることのできない主人公と、妖を人に見せる力のある相棒。
彼らの出会いと、この先の未来にワクワクが止まらない最高のバディです!
チーム解消を希望します!~妖と人間は相容れない?~
審問官テオドア・オラニエと孤狼の騎士〜いかにして魔術士は猛犬騎士に首輪を嵌めたのか?
死者の記憶を読み取る魔術を使うテオドアは、騎士団内部で発生した隊長殺害事件の調査のため審問局審問官として呼び出されていた。
そこで魔術を使って「視た」犯行の瞬間に違和感を覚える。犯人と断定され地下牢で拘束されていた副隊長ロウに隷属の首輪を嵌め、彼と共に事件の真相を追いかけることになり……。
魔塔からやってきた魔術士と魔術を嫌う騎士の物語。
真犯人を捕まえるため、共に行動する中で少しずつ二人の「相棒」としての関係が築かれていく様子に目が離せませんでした! 真犯人を捕まえるため共闘する姿もアツいです!
いただきます! 崖っぷち料理人は鬼の世界の救世主
変なものを使わず、変なこともしていない。他人と全く同じ作り方をしているのに、沛雨の作る料理を食べた人は気分が悪くなる。
それでも料理の道を諦めきれない彼の料理を気に入って勧誘してきたのは、生きた人間ではない鬼と呼ばれる者たちのための宿「真秀場楼」の店主・秋霖で……。
沛雨の料理の虜になった鬼たちとの不思議で幸せな日常のお話です。
沛雨を中心とした笑顔溢れるセカンドライフと、身も心も満たされる素敵な料理にほっこりすること間違いなし!
『異世界・中華・和「ベスト相棒」小説大賞!』大賞受賞作・ 「十三月の明時神」の書籍版が発売!
「我が神伴よ、共に進もう」
二人はなぜ出会い、どこへ向かうのか。
異端の神と従者の少年の一蓮托生ファンタジー!
十二の季節神が支配するアマツクニ。凍月は、美しい青年・明時から目を離せなかった。幾度も夢に見たその男は言う。彼は異端の「十三番目の季節神」で、雪鹿衆の少年でしかない自分を神と一心同体である神伴だと。突然の告白に戸惑いつつ、邪神処刑を目論む終ノ神に攫われた妹を助けに、天上へ行くことを決心する。それは二人の存在理由を探す旅の始まりだった──。二人はなぜ出会い、どこへ向かうのか。異端の神と従者の少年の一蓮托生ファンタジー!
発売を記念して、著者の御米田よね先生からコメントをいただきました!
御米田よね(おこめだ・よね):数ある応募作の中から、この作品を選んでくださったことに感謝の気持ちでいっぱいです。講評で世界感が独特であることと、文章が繊細で幻想的であることを評価され、自分では気付いていなかったことだったので驚きました。
突然大切な家族を失った挙句、妹を連れ去られてしまった凍月と、己の存在理由すら分からぬまま邪神として虐げられてきた明時。理不尽な目に遭った二人が出会い、絆を紡ぎながら自らの運命を掴むため旅をするところが本作の見どころです。四季が巡る幻想的な世界を旅する二人の冒険をどうぞお楽しみください。
【書籍情報】
タイトル:十三月の明時神
レーベル:TO文庫
著:御米田よね
イラスト:弥生しろ
発売日:2024/9/2