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2024年11月27日05時00分
人気アニメ「鬼滅の刃(やいば)」に登場する鬼と闘う組織・鬼殺隊の最高位の剣士である「柱」。その9人の「柱」たちに焦点をあてた、『アニメ「鬼滅の刃」 柱展 ―そして無限城へ―』が開催中だ。東京・京橋にオープンした「CREATIVE MUSEUM TOKYO」(CMT)の会場で、「等身大」の柱たちに会え、鬼の本拠地「無限城」を体感できる。(山根由起子)
■声や振動、風の演出…世界観ゾクゾク
私も「鬼殺隊」に入ったつもりで会場へ。家族を鬼に殺された少年、竈門炭治郎(かまどたんじろう)が、鬼になった妹を人間に戻すため「鬼殺隊」に入隊することから始まる本作は、吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)の漫画作品が原作。2019年からアニメ放送が始まり、国内外で人気を呼んでいる。
会場では、冨岡義勇(とみおかぎゆう)やれん獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)ら9人の「柱」たちが大きなグラフィックで登場。入場時に好きな「柱札」をもらえる。私は、「派手」が信条の豪快な色男、宇髄天元(うずいてんげん)の柱札を選んだ。QRコードをスマホで読み取り、スマホを耳にあてると、宇髄さんの声が「柱たちを派手に紹介してやろう」と響き、ドキドキ。
紹介パネルでは、「柱」の技や人物像、歩みを深掘り。やきもち焼きの伊黒小芭内(いぐろおばない)やおはぎが好きな不死川実弥(しなずがわさねみ)など、こわもて剣士たちのかわいい一面も知ることができ、ギャップにキュン。
続くコーナーでは、等身大サイズのグラフィックの「柱」たちに会える。鬼たちと闘う武器の日輪刀の柄(つか)も「柱」ごとに再現。巨体の悲鳴嶼行冥(ひめじまぎょうめい)は、鉄球と斧(おの)型の刀身が鎖でつながっている日輪刀で闘う屈強な剣士だ。柄を握ってみると、太すぎて指が届かない。高速の一撃で鬼を倒す天才肌の剣士、時透無一郎(ときとうむいちろう)は、ずいぶん小柄なんだなと思った。
9人の数々の言葉も展示。柱札を読み取り台にかざすと、選んだ「柱」の映像が現れ、名セリフの声を聞けるのが楽しい。太っ腹で大食漢、牛鍋弁当を次々とたいらげるれん獄さんの「うまい!」も会場に響いていた。
9人の喜怒哀楽が豊かな表情も楽しめる。描き込まれた千枚以上のアニメの原画群は圧巻だ。ときめきが止まらない甘露寺蜜璃(かんろじみつり)の甘い笑顔、ほおに手をあてささやきかけてくる胡蝶(こちょう)しのぶ……。闘いっぷりは心強いが、かわいらしくて愛らしい2人の魅力も満載だ。
さあ、無限城へ。「緊急招集、緊急招集」の声が流れ、壁や床に映像が投影。炎が上がり、無限城に落ちていくシーンをプロジェクション、立体音響、床振動、風を組み合わせた最新技術で体感できる。風がほおにあたり、ドーンという衝撃音とともに床が揺れる。
そこを抜けると、無限城を表現した空間が続く。でこぼこした壁や照明、段違いの床、鏡を配して、複雑な構造の迷宮を再現。障子に映る影やろうそく、悲鳴……。ゾクゾク感が高まっていく。
会場の最後には9人の後ろ姿が並ぶ。人を喰(く)らう鬼を滅するために死闘を繰り広げる「柱」たち。京橋に出現した「鬼滅の刃」の世界で、「柱」たちから無限のパワーをもらえるだろう。
■来年3月2日まで、東京・京橋のCMTで
◇2025年3月2日[日]まで、東京・京橋の「CREATIVE MUSEUM TOKYO」。午前10時~午後8時(最終入場は同7時30分まで)。一般・大学生2200円(当日券)、2千円(入場日前日まで前売り券)など。日時指定制でのチケット販売。オンライン、会場での当日券も販売予定。※当面の間、午前10時開演回のみ抽選形式で入場整理券配布。詳細は公式サイト(https://kimetsu.com/hashiraten/)。問い合わせはハローダイヤル(050・5541・8600)
主催 アニメ「鬼滅の刃」柱展実行委員会、CREATIVE MUSEUM TOKYO
■今月オープン「文化・芸術の発信拠点に」
<CREATIVE MUSEUM TOKYO> 京橋のTODA BUILDING6階に2日開業。約1200平方メートル、天井高5メートルの展示室にミュージアムショップとカフェ併設。アニメ、マンガ、音楽などのポップカルチャーや現代アート、デザインなどの展覧会を開催。中山三善(みよし)館長は「京橋エリア一帯が新しい文化・芸術の発信拠点になる」と話す。朝日新聞社共同運営。
<いずれも撮影場所は東京都中央区の「CREATIVE MUSEUM TOKYO」。氏名の記載のない写真は山根撮影>
<(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable>
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