自民党の杉田水脈氏の公認、石破首相「評価は選挙で判断いただく」
自民党が今夏の参院選比例区で杉田水脈前衆院議員を公認したことをめぐり、石破茂首相(党総裁)は12日、「公認の評価は最終的に選挙において有権者に判断いただくべきことがらだ」と述べた。参院本会議で立憲民主党の勝部賢志氏の質問に答えた。
過去に差別発言を繰り返してきた杉田氏の公認をめぐっては、党内外から批判の声が出ている。首相はこの日、杉田氏を公認した経緯について問われ、「本人の申請に基づき、党の選挙対策委員会による審査を経て決定した」と述べた。一方、「個別の公認に関する決定の経緯は、党の内部運営に関わる」として、詳細は明らかにしなかった。
杉田氏は2016年に国連の会議に参加した際、「チマ・チョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場」などと自身のブログに投稿し、その後撤回。23年に札幌法務局と法務省がそれぞれ人権侵犯と認定した。自民は人権侵犯認定に伴う処分はしなかった。18年には月刊誌で、同性カップルを念頭に「彼ら彼女らは子どもを作らない、つまり『生産性』がない」と寄稿し、問題となった。
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