山形銀行かたる不正送金詐欺、山形鉄道が1億円被害 不審電話相次ぐ
山形銀行をかたる不審な自動音声電話を発端にした不正送金被害が複数確認されたとして、同行は10日、企業向けインターネットバンキングでの他行宛ての即時振り込みを停止したと発表した。同行は「自動音声による案内は一切行っていない。電話やメールなどで契約情報やパスワードを伺うこともない」として、注意を呼びかけている。
同行によると確認されている手口は、山形銀行やネットバンキングのサポートをかたる自動音声電話がかかり、企業向けネットバンキングについて「契約者情報の更新が必要」などと求められる。これに応答すると、電話が自動音声から銀行員になりすました犯人に替わり、メールアドレスを聞き出してフィッシングサイトのURLを送ってきて、会社情報や契約者情報などを入力すると、ワンタイムパスワードなどの操作を求められる。犯人は詐取した情報で金を引き出し、不正送金されるというものだ。
被害に遭った企業は被害届を出しているという。フラワー長井線を運行する山形鉄道は12日、約1億円の被害に遭ったと発表した。
同行は自動音声の電話には対応しないよう呼びかけている。また、口座に不審な取引が確認される場合は、最寄りの支店や同行のテレフォンセンター(0120・170・585)が問い合わせ窓口となる。
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