お披露目された新造船の「結Lineこしき」=14日、いちき串木野市の串木野新港
甑島商船(鹿児島県いちき串木野市)は14日、串木野新港(同)と甑島(薩摩川内市)を結ぶフェリーの新造船「結Lineこしき」の内覧会を串木野新港で開いた。両自治体の関係者ら約270人が、バリアフリー設備などを充実させた真新しい船内を見学した。20日に就航する。
老朽化により5日に運航を終えたフェリー「ニューこしき」の後継船。同社と鉄道建設・運輸施設整備支援機構の共有建造で、総トン数1110トン、全長72.9メートル、幅13.2メートル、速力17.5ノット、定員358人。建造費は約28億円。
キッズスペースやペットルーム、授乳室を新設。車いす対応のバリアフリー席を充実させたほか、ストレッチャーも収容できるエレベーターを備える。白を基調とした船体には甑島を代表するカノコユリをデザインした。
14日は船内で記念式典もあり、同社の美根晴幸社長が「就航によって甑島の魅力がさらに高まることを期待する。安全運航と地元への貢献ができるよう願っている」とあいさつした。
15日は串木野新港、16日は甑島の里、長浜両港で一般向けの内覧会がある。