2024/09/27 - 2024/09/30
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beanbagさん
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3日目は、今回の旅のメインイベントです。
十和田湖と奥入瀬渓流を訪れるのはかねてからの念願、東北旅行で残された最後のピースと言ってもよいでしょう。
[旅程]
9月27日(金) 横浜→東京→平泉→八戸(泊)
9月28日(土) 八戸→青森→八甲田→蔦温泉(泊)
9月29日(日) 蔦温泉→奥入瀬→十和田湖(泊)
9月30日(月) 十和田湖→八幡平→小岩井→盛岡→東京→横浜
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 船 レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- 近畿日本ツーリスト
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9月29日(日)晴れ
早朝5時半に起き出して、蔦温泉旅館 宿・ホテル
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蔦沼まで散歩に出かけます。
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蔦温泉を起点に、ブナの森に点在する蔦沼、鏡沼、月沼、長沼、菅沼、瓢箪沼の6つの沼をめぐるトレイルが整備されています。
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遊歩道はよく整備されて歩きやすい。旅館の下駄や草履でも十分。
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歩き始めてすぐの場所に栗がたくさん落ちています。
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ブナの小径
蔦の森 自然・景勝地
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大木もあります。
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10分ほどで蔦沼が見えてきます。
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鏡のような湖面に朝日に輝く八甲田の山々が映って美しい。
ご覧のとおり私は宿の作務衣のままやって来ました。 -
周囲の森は紅葉が始まっています。
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静かです。
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ナナカマドの赤い実
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30分ほどで宿に戻って来ました。
蔦野鳥の森コースは2.8km、1時間10分で全ての沼を回ることができますが、このあと大事が控えているので蔦沼だけにしました。蔦温泉旅館 宿・ホテル
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宿の庭に咲くホウキギク。
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ススキの穂
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赤いポストは現役みたい。
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宿に戻り、二人ともゆっくりと朝風呂。
私は泉響の湯、妻は久安の湯と泉響の湯をハシゴ。 -
7:45 食事処で朝食。
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朝食はブフェスタイル。地元名物が目白押し。
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もちろん目一杯いただきます。今日も昼食抜き決定。
このあと9:30に宿をチェックアウト。 -
9:45 奥入瀬渓流館に到着。
ここで奥入瀬渓流の歩き方を教えていただきます。
まず、石ヶ戸休憩所の駐車場に車を停めて雲井の滝まで歩き、路線バスで駐車場に戻ります。
次に、銚子大滝まで車で移動し、駐車場に車を停めて銚子大滝を見物するのが良いとのこと。
そのとおり実行することに。奥入瀬渓流館 美術館・博物館
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石ヶ戸休憩所駐車場
道路両側に30台分ほどあります。10時に到着したときには、幸い1台空いていました。 -
ここでトイレを借りて、いよいよ渓流歩きです。
石ヶ戸休憩所 売店 グルメ・レストラン
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休憩所周辺は観光客でごった返していますが、ほとんどは石ヶ戸の瀬を見るだけで引き返していきます。
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雲井の滝まで約2.9kmを歩き始めます。
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石ヶ戸の瀬
奥入瀬渓流は十和田湖を水源とし、十和田湖畔 子ノ口から焼山まで約14km続く流れ。子ノ口制水門で流下量を制限しているので、安定した水量で美しい景観を保っています。 -
石ヶ戸休憩所から歩き始めると、上流に向かって遡行するかたちになりますが、この方が渓流が躍動して見えるので正解です。上り坂といってもほぼフラットなので歩きやすい。
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日があまり当たらない水辺にはトクサが生い茂っています。
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イチオシ
9月末は紅葉にはまだ早く、緑が美しい。
この辺りまで来ると人はまばらで、静かに渓流歩きを楽しむことができます。 -
しめじでしょうか?
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足元の苔も美しい。
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オオウバユリの実
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屏風岩
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馬門岩
奥入瀬渓流は国道102号とほぼ並行しているので、車やレンタル自転車から垣間見ることができますが、やはり遊歩道を歩くのが一番。景色に気を取られたのか、この日は自転車と車の接触事故があり、救急車とパトカーが出動していました。馬門岩 自然・景勝地
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対岸にも岩があるので門と呼ばれるのでしょう。
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歩き始めて40分ほど。行程のほぼ中間地点です。
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馬門橋を渡って、遊歩道は右岸から左岸へ。
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九十九島
木漏れ日が美しい。九十九島 自然・景勝地
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阿修羅の流れ
奥入瀬渓流随一の景勝地。
道路脇に1~2台分の駐車スペースがあるので、そこに車を停めて写真だけ撮りにくる観光客もいます。阿修羅の流れ 自然・景勝地
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平成の流れ
1999年(平成11年)、大規模な地滑りによって滝状の大きな落差ができたそうです。 -
飛金の流れ
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千筋の滝
千筋の滝 自然・景勝地
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1時間半ほどかけて目的地の雲井の滝までやって来ました。ここは奥入瀬渓流の人気スポットなので大勢の観光客が押しかけています。
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滝自体は道路を隔てて養老沢を少し遡ったところにあります。
雲井の滝 自然・景勝地
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バスの時間まで40分ほどあるので、渓流沿いのベンチに腰掛けて時間をやり過ごします。せせらぎの音を聞きながら、奥入瀬渓流を存分に楽しむことができました。
元気な欧米系インバウンド客は、遊歩道完走を目指し通り過ぎて行きます。 -
12:25 奥入瀬渓流温泉行のJR東日本バスが到着。
バスを並んで待つ間、地元ハイカーの話を伺うと、トップシーズンは狭い遊歩道に双方向の観光客が溢れ、渋滞が起きるそう。結果的に良い時期に来たと安堵しました。 -
バスで石ヶ戸に戻って来ました。
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そこから車で十和田湖方面へ取って返し、銚子大滝駐車場。
15台ほどの小さな駐車場ですが、「ほとんどの人は銚子大滝を見るだけで戻ってくるので、少し待てば駐車できます」と、渓流館の案内所で教えてもらいました。
12:50 私たちが着いたときは、幸い1台分空いていました。 -
銚子大滝
奥入瀬渓流にはたくさんの滝がありますが、ほぼ全てが支流の滝で、銚子大滝は奥入瀬渓流本流にかかる唯一の滝です。なので水量が多く、高さ7m、幅20mと大きい。奥入瀬渓流を遡上してくる魚が十和田湖まで辿り着けないので「魚止めの滝」とも呼ばれているそう。
水飛沫が凄まじい。 -
奥入瀬渓谷の古木
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銚子大滝から再び車に乗って休屋にやって来ました。
通常なら15分の道のりですが。パイオニアのカーナビの出来が悪く、目的地を認識できないので行ったり来たりで45分もかかりました。こんなこと初めて。このあとはスマホのGoogleマップを併用することにしました。休屋 名所・史跡
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遊覧船のチケットを買って、出港まで時間があるので十和田神社に行ってみます。
十和田神社 寺・神社・教会
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杉の巨木が並ぶ参道。
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本堂です。
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そこから森の中の遊歩道を歩くと、
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高村光太郎の傑作「乙女の像」(1953年完成)
こんなところにあるとは知りませんでした。乙女の像 名所・史跡
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湖畔の御前ヶ浜を戻ると恵比寿大黒島が見えてきます。
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14:40発 十和田湖遊覧船Bコース(おぐら・中山半島めぐり)に乗船。
十和田湖遊覧船 乗り物
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出航すると間もなく、先ほど立ち寄った乙女の像が見えます。
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鎧岩
九重浦の小島の間を進みます。 -
中山半島の柱状節理
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十和田湖は珍しい二重式カルデラ湖で、 海抜401m、周囲は約46.2kmと大きい。最も深い所で326.8mあり 深さは日本第3位の湖です。
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中山半島
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中山半島先端の見返りの松
二本の松が仲良く寄り添っているように見えるところから夫婦松とも呼ばれているそう。 -
御倉半島
赤い地層は鉄分を多く含むマグマが固まったところ。 -
御倉半島の先端
男性的で荒々しい。 -
十和田湖の周囲はほとんどが断崖絶壁で人が住んでおらず、その分行き交う船もなくて静かです。
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50分の遊覧を楽しんだあと、湖岸で記念写真。
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十和田ビジターセンターにヒメマスが泳いでいました。案外小ぶりです。
十和田ビジターセンター 美術館・博物館
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16時 今宵の宿 十和田ホテルに到着。
1939年(昭和14年)6月開業。当初は翌年に開かれる予定だった「幻の東京オリンピック」を前に、訪日観光客の宿として政府の要請で建てられたホテルのひとつでした。登録有形文化財にして近代化産業遺産に指定されています。
NHKでも紹介された名ホテル。夫婦とも建築好きの私たちは是非とも泊まってみたかった。十和田ホテル 宿・ホテル
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十和田ホテルは建築当時、秋田・青森・岩手の三県から宮大工80名を集めて技術を競わせたと伝えられています(写真は翌朝撮影)。
建物は天然秋田杉を巧みに配した木造三階建てで、外壁は杉の半丸太を張りつめています。 -
部屋は本館2階和室。
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各部屋の床の間、天井、格子戸などの意匠も一つ一つ異なり、それぞれが違った趣と表情を見せています。
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さっそく館内見学。
ライブラリーです。 -
ライブラリーの天井意匠
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ライブラリーから見下ろす吹き抜けの玄関ホール。吹抜まわりの杉丸太柱は、樹齢65年から85年。
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本館の玄関
平使いにした太鼓梁が特徴的。車寄せになっています。 -
玄関を一歩入った土間。
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玄関正面のブナの皮付柱は、樹齢約100年の大樹。
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杉皮の意匠
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玄関の踏込板は欅、土間の石畳は十和田湖畔の石を敷きつめています。
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階段室
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玄関ロビーの意匠
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夕食前に入浴。
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温泉ではありませんが、サウナ付きで内湯、露天とも広々快適です(写真はGoogleマップから拝借)。
先ほど巡った十和田湖と中山半島、御倉半島の眺望が楽しめます。 -
別館1階のラウンジ花梨で、18時開始の夕食を待ちます。
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別館はおそらく1998年(平成10年)築だと思います(ネットに情報がありません)。
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別館のステンドグラス
十和田ホテルは当初、秋田県営ホテルとしてスタート、その後、鉄道省へ移管、日本交通公社に経営委託。戦後、進駐軍に接収され、接収解除後は秋田県観光事業、秋田県観光開発公社と事業主体が変わり、現在は藤田観光が経営しています。 -
夕食は宴会場「白樺」で。
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とりあえず生中。妻はノンアル。
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前菜
白神生ハムとメロン
みず玉たまり醤油漬け
比内地鶏スモークとラタトゥイユ
鯛かぶら蒸し 南京豆腐
鰊と茄子の煮浸し -
造り替り
鰤のサラダ仕立て 野菜ドレッシング -
魚料理
平目のオーブン焼き マッシュルームソース -
雪の茅舎 奥伝山廃(由利本荘)300ml
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台物
だまっこ鍋 -
肉料理
国産牛のグリエ マスタードソース -
食事
さつま芋しめじ御飯
香の物 味噌汁(十三湖のしじみ汁) -
デザート
マロンムース ぶどう羊羹 枝豆パウンドケーキ
和洋折衷、オーソドックスなラインナップですが絶妙の味付けでとても美味しい。大満足の夕食でした。 -
バーは無いとのことなので、食後酒にイチローズ モルト&グレーン ホワイトラベル 45ml。
ウイスキーはもっぱらアイラ派の私は、ジャパニーズウイスキーはめったに飲みませんが、イチローズモルトだけは別です。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ねもさん 2024/10/19 18:32:37
- 十和田湖周辺
- beanbagさん ご無沙汰しています。
十和田湖や奥入瀬、コロナ元年(2020年)夏に歩きました。初めてだったので、うれしかったですが……
十和田湖畔を寂れように驚き(((゚д゚;))) 昔は賑わった観光地が今は訪ねる人まばらということなのでしょうか?
beanbagさんはどうご覧になりましたか?(宿は良かったようですね、笑)
- beanbagさん からの返信 2024/10/23 14:36:43
- RE: 十和田湖周辺
- ねもさん
コメントありがとうございます。
十和田湖がとりたてて寂れているとは思いませんでした。
観光客もけっこういましたし、遊覧船もそこそこの乗客です。私たちはBコース(休屋発着)でしたが、Aコース(休屋→子ノ口)もインバウンドの団体客が大勢乗っていました。
トップシーズンを少し外したので、むしろオーバーツーリズムでないのが、ちょうど良かったです。
ホテルは最高でした。特に食事がいかにもな旅館料理ではなく、オーソドックスな献立ながら絶妙の味付けでびっくりしました。藤田観光を見直しました。
奥入瀬・十和田湖はスケジュールに余裕を持たせたおかげでゆったり楽しむことができ、全体として大満足の旅となりました。
これからもよろしくお願いします。
beanbag
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