年収増は賞与の「脱費用化」で 回谷信吾
公認会計士
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国税庁の調査によれば、2023年の平均給与(給料+手当+賞与)は459万円と30年間で最高額だった1997年の467万円をいまだに上回ってはいない。にもかかわらず、物価水準は約2割上昇し、ここ数年は不動産価格の上昇も大きい。昨年の厚生労働省の「国民生活基礎調査」でも生活状況が「苦しい」と回答した世帯は約6割にのぼる。
このような給与の状況に対して、企業業績もここ数年好調であることから、利益剰余金...
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国税庁の調査によれば、2023年の平均給与(給料+手当+賞与)は459万円と30年間で最高額だった1997年の467万円をいまだに上回ってはいない。にもかかわらず、物価水準は約2割上昇し、ここ数年は不動産価格の上昇も大きい。昨年の厚生労働省の「国民生活基礎調査」でも生活状況が「苦しい」と回答した世帯は約6割にのぼる。
このような給与の状況に対して、企業業績もここ数年好調であることから、利益剰余金...
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