風力発電計画に「NO」 福島市長が国有地の貸し付けに不同意の意向

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酒本友紀子
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 福島市の木幡浩市長は21日、同市と福島県桑折町にまたがる山地で計画が進む風力発電事業について、事業者への国有林野の貸し付けに同意しない意向を明らかにした。災害が発生するリスクや景観の悪化、野生動物への影響などを理由に挙げた。事業は中止に追い込まれる可能性がある。

 木幡市長が開発を拒んだのは、市北東部の茂庭地区と隣の桑折町の計約350ヘクタールに、高さ約150メートルの風力発電機を11基設置する「福島北風力発電事業(仮称)」。

 計画では実際の造成は21ヘクタールになる。出力は4万6200キロワット。三菱と日立のグループ企業がそれぞれ出資するHSE(茨城県日立市)が手がけ、環境アセスメント環境影響評価)の手続き中だった。

 アセスとは別に、国有林野で事業を行う場合は、国と貸し付け契約を結ばなければならない。その契約には「地元首長の同意」が必要となる。

 福島市には11基のうち10…

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この記事を書いた人
酒本友紀子
福島総局
専門・関心分野
共生社会、人権、司法、国策と地方