日鉄のベアは1万2千円 満額には届かず 背景に中国発の「逆風」も

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山本精作
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 日本製鉄は12日午後、1万2千円のベースアップ(ベア)を労働組合に回答したと発表した。ベア分の賃上げ率は3.6%。労組が要求した1万5千円(4.5%)には届かなかった。背景には中国発の「逆風」もありそうだ。

 昨年の春闘では、労組要求の3万円を上回る過去最高の3万5千円(11.8%)を回答していた。「事実上の2年分」との見方もあった。

 今年の回答について日鉄は「昨年に引き続き足元の物価上昇を上回る大幅な改定」と強調し、昨年の水準や今年の要求を下回った理由についての言及は避けた。

 要求を下回る回答となった背…

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この記事を書いた人
山本精作
経済部|素材産業担当
専門・関心分野
人口問題、地域経済、エネルギー、農業、鉄道
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