亡き母の墓「故郷に作りたかった」 山梨・笛吹で法要 震災14年
池田拓哉
東日本大震災から14年を迎えた11日、山梨県笛吹市の長谷寺(黒川宥元住職)で法要があり、県内の避難者らが犠牲者らをしのんだ。
福島県と宮城県で被災した3人も参列した。福島県浪江町で被災した菅野秋男さん(76)は9年前に弟が住む山梨県山梨市に避難してきた。東京電力福島第一原発から20キロ圏内にあった自宅は取り壊されたという。
一緒に避難した母は4年前に99歳で他界し、墓を市内に建てた。「母は亡くなる直前に『浪江に戻りたい』と言っていた。墓は故郷に作りたかったが、手を合わせてくれる親類はもういないし。残念だ」と話した。
山梨県によると、当時の震災や原発事故の影響で県内に避難してきた人は453人(1日現在)。うち8割強は福島県からの避難者という。
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