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　10日午後1時40分ごろ、奈良県川上村白屋の山林付近から煙や炎があがっているとの119番通報があった。消防車両18台と3機のヘリコプターが消火活動にあたったが、午後6時までに鎮火の見通しは立たなかった。少なくとも約2ヘクタールが焼けたという。けが人は確認されていない。

　川上村は奈良県南東部の三重県境に位置し、同県と和歌山県の防災ヘリも消火活動に参加した。

　奈良県広域消防組合通信指令課によると、現場は村役場から吉野川を挟んで東方向に約1キロ付近。山は急傾斜で、延焼は上方に広がった。地上から約60人態勢で夜通しの消火活動を続けるという。

　県は10日夕に対策会議を開き、山下真知事は「万全の態勢を組んでいただきたい」と呼びかけた。