「実績全否定される恐れも」 現職大統領への拘束令状、弾劾の行方は

有料記事

聞き手・鈴木峻
[PR]

奥薗秀樹・静岡県立大大学院教授に聞く

 韓国のソウル西部地裁は31日、尹錫悦(ユンソンニョル)大統領の拘束令状を発付しました。現職大統領への拘束令状発付は初めてです。今後の韓国政治について、静岡県立大大学院の奥薗秀樹教授に聞きました。

 ――地裁はなぜ、拘束令状の発付を決めたのでしょうか。2023年には最大野党・共に民主党の李在明(イジェミョン)代表への拘束令状請求を棄却しています。

 尹氏は合同捜査本部の3回に及ぶ出頭要請に応じなかったことから、公捜処は次のステップとして拘束令状の請求に踏み切りました。地裁も、正当な理由なく出頭を拒否したとみなし、証拠隠滅を防ぐなどの点を重視して発付の判断をしたのでしょう。

「捜査権ない」苦しい主張

 ――弁護側は「高位公職者犯…

この記事は有料記事です。残り1180文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

この記事を書いた人
鈴木峻
政治部|首相官邸担当
専門・関心分野
政治、戦争、近代史
韓国「非常戒厳」

韓国「非常戒厳」

韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領は2024年12月3日夜、野党が行政をまひさせているとして「非常戒厳」を宣言しました。韓国国会は直後に非常戒厳の解除要求決議案を可決、尹大統領は戒厳令を解除しました。関連ニュースをお伝えします。[もっと見る]