エスパルス奮橙記 優勝の裏側の躍動 次に託して

森谷理・事業本部副本部長兼法人営業部部長
[PR]

 J2リーグは早くも8試合を終えた。エスパルスは5勝2敗1分けの勝ち点16で2位。ただ、1位から5位まで勝ち点3差の僅差(きんさ)で、1試合で順位が入れ替わる可能性がある。予断を許さない状況がまだまだ続く。

 3日の前節、ホームに徳島ヴォルティスを迎えた一戦では、早々に先制点を挙げたものの追加点を奪えず、終了間際に痛恨のPKを与えて引き分けに終わり、ホーム4連勝とはならなかった。勝ち点1、得点1に泣き、J1復帰を逃した昨季の教訓は忘れてはいない。序盤で多くの勝ち点を積み上げておくためにも、取りこぼしは避けたいところだ。

 これまで長きにわたり、クラブ職員の目線からコラムという形でエスパルスの「今」をお届けしてきた。新聞読者の皆様に清水エスパルスというクラブの存在、そこで様々な役割を果たしている面々たち、その奮闘ぶりを知ってもらいたいという思いと、チームカラーの橙色をもじって「エスパルス奮橙記」と題した。

 2015年5月より、当初は1年くらいと執筆を開始したが、それも丸9年、連載は175回に及んだ。トップチームの裏側やクラブの様々な事業、育成アカデミーの活動、また監督や選手、スタッフ個々にもフォーカスし、その果たす重要さやキャラクターを紹介してきた。しかし、この9年間は決して良いシーズンを送ったとは言えず、ほぼ苦悩の足跡と言ってもよいかもしれない。心残りは歓喜の瞬間を届けられなかったことだ。優勝の裏側で躍動する情景は次に託したいと思う。

 これまで長きにわたって拙文にお付き合いいただきありがとうございました。

 次回からはエスパルスの守護神として活躍した広報部の西部洋平さんが担当します。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら