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可部駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
可部駅[* 1]
東口(2008年7月)
かべ
Kabe
JR-B13 中島 (1.4 km)
(0.8 km) 河戸帆待川 JR-B15
地図
所在地 広島市安佐北区可部二丁目27-63
北緯34度30分45.8秒 東経132度30分38.6秒 / 北緯34.512722度 東経132.510722度 / 34.512722; 132.510722座標: 北緯34度30分45.8秒 東経132度30分38.6秒 / 北緯34.512722度 東経132.510722度 / 34.512722; 132.510722
駅番号 JR-B14
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 可部線
キロ程 14.0 km(横川起点)
広島から17.0 km
電報略号 カヘ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
1,727人/日(降車客含まず)
-2021年-
開業年月日 1911年明治44年)7月13日[1]
備考 業務委託駅
みどりの券売機プラス設置駅
広 広島市内
  1. ^ 日付不詳 - 可部駅から可部町駅に改称。
    1933年に可部町駅から広浜可部駅に改称。
    1936年に広浜可部駅から改称。
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可部駅
かべ
Kabe
(1.3 km) 河戸
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 可部線
廃止年月日 2003年平成15年)12月1日
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西口(2008年)

可部駅(かべえき)は、広島県広島市安佐北区可部二丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)可部線である。駅番号JR-B14

歴史

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当初は終着駅であり、1936年の延伸に伴い途中駅となるものの、可部線電化区間と非電化区間の境界駅であった。その後非電化区間が2003年平成15年)11月30日限りで廃止され、一時終着駅となった。しかし、2017年(平成29年)3月4日に可部線当駅 - あき亀山駅間延伸に伴い、再度途中駅となった[2]

年表

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駅構造

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相対式ホーム2面2線を有する地上駅。1・2番のりばはそれぞれ改札口が独立しており、改札内での行き来は不可。改札外あき亀山方にエレベーターを併設した跨線橋自由通路)があり、ここを経由して東西の往来が可能となっている。

横川駅管理の[14]業務委託駅JR西日本中国交通サービス受託)。ICOCA対応自動改札機みどりの券売機プラスが設置されている[13]。駅構内には可部線全線の保守・運営を管轄していた可部鉄道部があったが、2006年(平成18年)7に廃止された[8]

JR特定都区市内制度における「広島市内」の駅である。

のりば

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のりば 路線 方向 行先
1 B 可部線 上り 横川広島方面[15]
2 下り あき亀山方面[15]
  • 当駅 - あき亀山間延伸までは2番のりばからも横川方面列車が発車し、夜間留置が行われていた。

かつての構造

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2016年(平成28年)12月のホーム改良前は、電車用行止まり線路とホーム(いわゆる「櫛形ホーム」)の1番2番線(現在廃止)と、三段峡方面に伸びる3番線(現:1番線)・側線(現:2番線)があった。

延伸計画に伴う駅改良

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2013年(平成25年)2月、広島市とJR西日本は、2015年(平成27年)を目標に旧河戸駅方面へ再度延伸(事実上の電化復活)することで合意した[広報 4]。その後、踏切設置調整や駅建設用地取得手続きに手間取ったことで[16]、延伸予定が2度延期されており、2017年(平成29年)3月の開業の予定となった。JR西日本は同年11月に許可申請を行い[17]、2014年(平成26年)2月に事業許可を取得した[広報 5]。延伸時には旧1・2番のりばを廃止し、旧3番のりば(=現1番のりば)と、旧側線部分に新設されるホーム(=現2番のりば)を使用した相対式ホームに改良されることとなった[広報 6]。そのホーム改良に合わせて従来の西口への通路は封鎖され上下線分離駅となり、東西間の自由通路を設置すると2015年(平成27年)2月に発表した[広報 7]。これらの改良工事については延伸開業に先駆ける形で、2016年(平成28年)12月に東西自由通路やホーム改良がそれぞれ完成し、使用開始した[11]

利用状況

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以下の情報は、「広島県統計年鑑」、「広島市統計書」及び「広島市勢要覧」に基づいたデータである。

年度 1日平均
乗車人員
年度毎
総数
定期券
総数
普通券
総数
1968年(昭和43年) 2,596.5 1,895,417 1,656,438 238,979
1969年(昭和44年) 2,318.4 1,692,437 1,440,726 251,711
1970年(昭和45年) 2,161.3 1,577,726 1,353,048 224,678
1971年(昭和46年) 2,105.7 1,541,393 1,325,648 215,745
1972年(昭和47年) 1,945.7 1,420,383 1,210,776 209,607
1973年(昭和48年) 2,138.6 1,561,208 1,265,254 295,954
1974年(昭和49年) 2,311.3 1,687,279 1,354,128 333,151
1975年(昭和50年) 2,280.2 1,669,138 1,289,922 379,216
1976年(昭和51年) 2,344.8 1,711,731 1,272,520 439,211
1977年(昭和52年) 2,386.1 1,741,845 1,278,100 463,745
1978年(昭和53年) 2,335.7 1,705,045 1,265,298 439,747

以上の1日平均乗車人員は、乗車数と降車数が同じであると仮定し、年度毎総数を365(閏年が関係する1971・1975年は366)で割った後で、さらに2で割った値を、小数点第二位で四捨五入。小数点一位の値にした物である。

年度 1日平均
乗車人員
1979年(昭和54年) 2,371
1980年(昭和55年) 2,323
1981年(昭和56年) 2,198
1982年(昭和57年) 2,172
1983年(昭和58年) 2,167
1984年(昭和59年) 2,247
1985年(昭和60年) 2,242
1986年(昭和61年) 2,395
1987年(昭和62年) 2,818
1988年(昭和63年) 2,947
1989年(平成 元年) 3,101
1990年(平成02年) 3,286
1991年(平成03年) 3,513
1992年(平成04年) 3,829
1993年(平成05年) 4,043
1994年(平成06年) 4,098
1995年(平成07年) 4,015
1996年(平成08年) 3,944
1997年(平成09年) 3,756
1998年(平成10年) 3,645
1999年(平成11年) 3,603
2000年(平成12年) 3,780
2001年(平成13年) 3,601
2002年(平成14年) 3,709
2003年(平成15年) 3,781
2004年(平成16年) 3,893
2005年(平成17年) 3,927
2006年(平成18年) 3,569
2007年(平成19年) 3,509
2008年(平成20年) 3,582
2009年(平成21年) 3,528
2010年(平成22年) 3,504
2011年(平成23年) 3,515
2012年(平成24年) 3,527
2013年(平成25年) 3,559
2014年(平成26年) 3,483
2015年(平成27年) 3,665
2016年(平成28年) 3,663
2017年(平成29年) 2,472
2018年(平成30年) 2,282
2019年(令和 元年) 2,247
2020年(令和02年) 1,713[18]
2021年(令和03年) 1,727[19]
2022年(令和04年) 1,842[20]

1994年に大町駅が開業するまでは、可部線で最も利用者が多い駅だった。

駅周辺

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駅舎は複数の河川が山からの土砂を運び堆積させた沖積平野にあり、西側を太田川、東側を大田川支流の根谷川に挟まれている。これは水害が起こりやすい地形であり駅近くの品窮寺には1928年6月の水害を記録する石碑が残る[21]。広島市が作成したハザードマップでは治水対策が施された2020年代でも太田川、根谷川氾濫時には駅周辺で最大3mの浸水が予想されている[22]

旧市街地は駅東側にあり歴史ある醸造所、石州街道、県道に格下げされた以前の国道も皆東側にある。駅西側は1960年代までは水田が多かったが[23]、その後開発が進み可部鋳物の関係で大和重工本社工場を始めとする鉄工・鋳造メーカー工場が立地するようになった。旧市街地を迂回する形での国道拡幅と線形改良も駅西側を通ることで行わた。2003年の可部線北部区間の廃止以後、代替バスと列車との連絡改善のため等として、国道に近い西口広場再開発と整備が進めれ2008年に開業した。

根谷川(太田川支流)

バス路線

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「可部駅前」バス停は、可部駅西口広場にある勝木・大林方面の1 - 4のりばと、国道上に設置された広島方面のりばの計5ヶ所のりばがあり、広島交通[24]広電バス[25] が発着している。2007年(平成19年)12月に使用開始。これに伴い、下り便は、元「可部駅前」停留所に停車する代わりに、一度国道183号を右折して、全便がこの停留所に停車するようになった。また、可部線廃止区間の代替バス(広電バス広島交通)もここから発着しているが、広島・三段峡直行便は高速道路を経由するため可部駅には入らない。

路線は、おおむね5方面に分けられており、会社を問わず同じ方面のバスが同一のりばまたは隣接のりばに到着するように振り分けられている。

  • 1番のりば:国道54号経由便
  • 2番のりば:国道54号北上便
  • 3番のりば:国道191号経由便
  • 4番のりば:国道191号西行便
  • 国道上のりば:広島方面
のりば 運行事業者 系統・行先 備考
1 広島交通 南原公会堂
桐原
30-732-772-7:桐陽台
72-1:南原
74-2:南原研修センター
南原公会堂行は可部小学校の生徒用として運行し、土日祝日運休
桐原行(北部医療センター経由便)は平日のみ運行
桐陽台行(可部上市経由便)の高陽C団地・高陽A団地始発は路線番号なし
桐陽台行(北部医療センター経由便)は高陽C団地・高陽A団地始発のみで、平日のみ運行
2 可部上市
30-832-872-8:大林車庫
72-2:下浜が谷
可部上市行は平日・土曜深夜のみ運行
「72-2」は土日祝日のみ運行
広電バス 72-4:吉田出張所 吉田小学校経由便は吉田小学校の登校日のみ運行
3 広島交通 73-1:虹山県住
73-2:勝木
73-3:勝木台
73-4:大畑
 
4 広島交通 飯室
千代田IC
千代田高校
73-5:飯室
73-6:星が丘
73-7:今吉田
73-9:琴谷
飯室行(柳瀬経由便)は旧可部線代行バス。上原始発は、朝・夕日・日祝日運休
千代田IC行は平日のみ運行
「73-5」のふじビレッジ経由便は土日祝日運休
「73-7」の虹山団地経由便は土日祝日運休
広電バス 74-7三段峡 旧可部線代行バス
広島交通
広電バス
73-5:飯室  
5
(国道上)
広島交通 上原
30G30K32H広島バスセンター
72G72H73G73H74G74H広島駅
上原行は日祝日一部運休
高陽C団地・高陽A団地行は平日・土曜のみ運行
「72G」「73G」は平日朝ラッシュ時のみ運行
広島交通
広電バス
72K73K74K:広島バスセンター
72G73G:広島駅
 
過去の路線に関して

隣の駅

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西日本旅客鉄道(JR西日本)
B 可部線
中島駅 (JR-B13) - 可部駅 (JR-B14) - 河戸帆待川駅 (JR-B15)

かつて存在した路線

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西日本旅客鉄道(JR西日本)
可部線
可部駅 - 河戸駅

脚注

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注釈

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  1. ^ 特定都区市内制度導入前の1972年4月1日から広島市内に所在(旧・安佐郡可部町が同日付で広島市に編入合併)しているが、制度導入当時は古市橋駅 - 上八木駅間が広島市外であったため、当駅は対象外とされた。

出典

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  1. ^ a b c d e f g 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、281頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ a b 清水康志 (2017年3月5日). “県内3新駅、期待乗せて発車 可部線で一部復活し2駅、山陽線は「寺家」開業”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 朝刊 広島版 
  3. ^ a b c d e f 『週刊 JR全駅・全車両基地』 19号 広島駅・宮島口駅・可部駅ほか79駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年12月16日、11頁。 
  4. ^ 大蔵省印刷局, ed (1936-08-28). “鉄道省告示 第254号”. 官報 (国立国会図書館デジタルコレクション) (2898). https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2959380/3. 
  5. ^ 『国鉄監修 交通公社の時刻表』1972年10月号、巻頭「今月のお知らせ」、p.438「運賃の計算」。
  6. ^ 『国鉄監修 交通公社の時刻表』1973年5月号、巻頭「今月のお知らせ」、p.438「運賃の計算」。
  7. ^ 『国鉄監修 交通公社の時刻表』1987年2月号、p.235。
  8. ^ a b データで見るJR西日本2021 - 西日本旅客鉄道 p.197
  9. ^ 8月16日から続く大雨等による被害状況について(第6報) (PDF) - 国土交通省 災害情報、2014年8月20日 15:00現在
  10. ^ 広島大規模土砂災害で可部線など不通 - レスポンス 2014年8月20日
  11. ^ a b c JR可部線可部~あき亀山間、年内試運転へ - 可部駅新設ホーム12/18使用開始』(プレスリリース)マイナビニュース、2016年12月5日https://news.mynavi.jp/article/20161205-a031/2016年12月19日閲覧 
  12. ^ JR西日本広島支社(11月1日)”. 中国新聞. 2021年12月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月11日閲覧。
  13. ^ a b c 可部駅 | 駅情報:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2022年1月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月19日閲覧。
  14. ^ 防犯アナウンスの可部高放送部に感謝状 安佐北署 - 中国新聞
  15. ^ a b 可部駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年4月6日閲覧。
  16. ^ 可部線電化延伸、1年遅れも”. 中国新聞. 2013年9月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年7月21日閲覧。
  17. ^ JR可部線延伸を許可申請”. 中国新聞. 2013年12月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年7月21日閲覧。
  18. ^ 広島市統計書(令和3年版)
  19. ^ 広島市統計書(令和4年版)
  20. ^ 広島市統計書(令和5年版)
  21. ^ 水害碑が伝えるひろしまの記憶 -過去が教えてくれること-. 広島市危機管理室 危機管理課. 2022年9月9日閲覧
  22. ^ [広島市洪水ハザードマップ] 広島市危機管理室 災害予防課. 2022年9月9日閲覧
  23. ^ 国土地理院, 地図空中写真閲覧サービス図面整理番号MCG628. 2022年9月9日閲覧
  24. ^ 広島市内路線バスのご案内 広島交通
  25. ^ バス情報 路線バス 広電バス

広報資料・プレスリリース等1次資料

[編集]
  1. ^ 可部線 路線バスによる代行輸送のお知らせ』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2014年8月22日http://www.westjr.co.jp/press/article/2014/08/page_6058.html 
  2. ^ 可部線(緑井〜可部駅間)の運転再開について』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2014年8月29日http://www.westjr.co.jp/press/article/2014/08/page_6104.html 
  3. ^ 平成29年春のダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道広島支社、2016年12月16日http://www.westjr.co.jp/press/article/items/161216_00_hiroshima.pdf2016年12月19日閲覧 
  4. ^ JR可部線の電化延伸について』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2013年2月4日http://www.westjr.co.jp/press/article/2013/02/page_3211.html 
  5. ^ 可部線電化延伸事業について「鉄道事業許可」を取得しました』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2014年2月25日https://www.westjr.co.jp/press/article/2014/02/page_5238.html 
  6. ^ 可部線電化延伸事業 事業概略図” (PDF). 西日本旅客鉄道 (2013年2月4日). 2015年2月21日閲覧。
  7. ^ 可部線電化延伸区間の新駅について』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2015年2月6日http://www.westjr.co.jp/press/article/2015/02/page_6784.html 

参考文献

[編集]
  • 各 広島市統計書
  • 各 広島市勢要覧

関連項目

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外部リンク

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