
今回は,org-modeパッケージのdocフォルダ中にあるorgcard.pdfを元に,キーバインドをまとめてみる(三回目).
なおUbuntu 8.04 LTSとEmacs22上で, org-6.34c (2010年1月10日リリース)の利用を前提にしている.
タイムスタンプ
説明 |
キー |
年月日の入力 |
C-c . |
年月日と時間の入力 |
C-u C-c . |
非活性な年月日の入力 |
C-c ! |
DEADLINEを挿入 |
C-c C-d |
SCHEDULEDを入力 |
C-c C-s |
締切りのスパース木を構築 |
C-c / d |
2つの日付の間の時間を計算 |
C-c C-y |
日を増減 |
S-RIGHT/LEFT (注3) |
年月日を増減 |
S-UP/DOWN (注3) |
カレンダーを参照 |
C-c > |
カレンダーを参照して年月日を挿入 |
C-c < |
その年月日のアジェンダ表示 |
C-c C-o |
表示されている年月日を選択 |
mouse-1/RET |
年月日/時間の表示方法を切換え |
C-c C-x C-t |
計時
説明 |
キー |
計時を開始 |
C-c C-x C-i |
計時を終了/キャンセル |
C-c C-x C-o/x |
部分木の計時の合計を表示 |
C-c C-x C-d |
計時表示を削除 |
C-c C-c |
計時レポートを表に挿入/更新 |
C-c C-x C-r |
説明 |
キー |
ファイルをアジェンダの先頭に追加/移動 |
C-c [ |
ファイルをアジェンダから削除 |
C-c ] |
アジェンダファイルを巡回 |
C-' |
表示制限を設定/削除 |
C-c C-x </> |
今週のアジェンダ表示 |
C-c a a (注1) |
TODOリストのアジェンダ表示 |
C-c a t (注1) |
指定キーワードのTODOリスト |
C-c a T (注1) |
タグ,TODOキーワード,プロパティの検索 |
C-c a m (注1) |
TODOのみの検索 |
C-c a M (注1) |
動きのないプロジェクトを表示 |
C-c a # (注1) |
orgファイルの時間経過表示 |
C-c a L (注1) |
カスタムコマンドを設定 |
C-c a C (注1) |
カーソル上の年月日のアジェンダ表示 |
C-c C-o |
説明 |
キー |
元々の見出しを表示 |
SPC/mouse-3 |
表示してウィンドウを中央に |
L |
元々の見出しに移動 |
TAB/mouse-2 |
元々の見出しに移動し (ウィンドウを閉じる) |
RET |
間接バッファに部分木を表示 |
C-c C-x b |
フォローモードの切換え |
F |
説明 |
キー |
別ウィンドウを閉じる |
o |
表示方法の切換え |
v |
日/週/月/年表示への切換え |
d w vm vy |
日誌/時間割/習慣の表示切換え |
D / G / K |
テキスト/計時レポートの表示切換え |
E / R |
完了TODOの表示切換え |
l / v l/L |
アーカイブ木/ファイルの表示切換え |
v a/A |
アジェンダ表示の更新 |
r / g |
タグによるフィルター表示 |
/ |
元のorg-modeバッファの保存 |
s |
次/前の日,週等の表示 |
f / b |
今日/指定日に移動 |
. / j |
説明 |
キー |
数の指定 |
0-9 |
TODOの状態を変更 |
t |
項目を削除 (元ファイルも) |
C-k |
項目をアーカイブ |
$ / a |
部分木をリファイル |
C-c C-w |
見出しのタグを設定/表示 |
: / T |
エフォートを設定 |
e |
優先度を設定/計算 |
, / P |
優先度を上げる/下げる |
S-UP/DOWN (注3) |
添付コマンドを実行 |
C-c C-a |
SCHEDULED/DEADLINEを設定 |
C-c C-s/d |
年月日を前/後ろに変更 |
S-LEFT/RIGHT (注3) |
年月日を今日に変更 |
> |
日誌に新しい項目を挿入 |
i |
計時を開始/停止/キャンセル |
I / O / X |
計時中の項目に移動 |
J |
バルクアクションのマーク/アンマーク/実行 |
m / u / B |
説明 |
キー |
カレンダーを開く |
c |
カレンダー中の年月日のアジェンダ表示 |
c |
月齢を表示 |
M |
日出/日没を表示 |
S |
祝日を表示 |
H |
年月日を各種カレンダー表示 |
C |
LaTeXとcdlatex-mode
説明 |
キー |
LaTeX部分をプレビュー |
C-c C-x C-l |
省略形を展開 (cdlatex-mode) |
TAB |
数学記号を挿入/修正 (cdlatex-mode) |
` / ' |
RefTeXで引用を挿入 |
C-c C-x [ |
エクスポートとパブリッシュ
エクスポートは,「.txt」や「.html」の拡張子を持ったファイルを現在のディレクトリに作成する.パブリッシュは,別の場所にファイルを作成する.
説明 |
キー |
エクスポート/パブリッシュ |
C-c C-e |
可視部分のみをエクスポート |
C-c C-e v |
エクスポートオプションのテンプレートを挿入 |
C-c C-e t |
項目やリージョンの固定幅を切換え |
C-c : |
HTMLへのフォーマット
説明 |
記法 |
太字にする |
*bold* |
斜体にする |
/italic/ |
下線を付ける |
_underlined_ |
下/上付き文字 |
x^3, J_dust |
TeX風のマクロ |
\alpha, \to |
固定幅文字の行 |
「:」で始める |
HTMLの表 |
「|」で始める |
HTMLのリンク |
http:... 等 |
HTMLのタグを挿入 |
@<b>...@</b> |
エクスポートのオプション
エクスポートのオプションはorgファイルのどこかに記述する.オプションを補完するには「M-TAB」を使用する.「M-TAB」を再度タイプすると例が挿入される.
説明 |
記法 |
タイトル |
#+TITLE: |
著者 |
#+AUTHOR: |
著者のemail |
#+EMAIL: |
HTMLの言語 |
#+LANGUAGE: |
ファイルの説明 (複数行も可) |
#+TEXT: |
エクスポート処理の設定 |
#+OPTIONS: |
エクスポートする見出しのレベル数 |
H:2 |
見出し番号の有無 |
num:t |
目次の有無 |
toc:t |
コメント
最初の見出しより前のテキストは,文書の一部ではないとしてエクスポートされない.「#」で始まる行はコメントとしてエクスポートされない.「COMMENT」で始まる見出しの部分木はエクスポートされない.
説明 |
キー |
見出しのCOMMENTを切換え |
C-c ; |
動的ブロック
説明 |
キー |
動的ブロックを更新 |
C-c C-x C-u |
すべての動的ブロックを更新 |
C-u C-c C-x C-u |
注
- (注1) このキーバインドは単にお勧めのものを示している.インストールマニュアルにあるように自分のキーバインドを選択すること.
- (注2) 「#+KEYWORD」や「<<<target>>>」の行を変更した場合は,「C-c C-c」をタイプして変更を反映させること.
- (注3) 実際のキーバインドは org-support-shift-select および org-replace-disputed-keys に影響される.
「Emacs org-modeを使ってみる」の目次