Zoom、AIエージェント「Zoom AI Companion」に新機能を追加。各種AI関連機能のアップデートも

　米Zoom Communicationsは、Zoomプラットフォーム全体におけるエージェント型AIコンパニオン機能「Zoom AI Companion」の新機能、およびZoom Meetings、Zoom Team Chat、Zoom Docs、Zoom Phone、Zoom Whiteboard、Zoom Contact Center、業界別のソリューションなどが含まれる、AI関連のアップデートを3月17日（現地時間）に発表した。

　Zoom AI Companionは、ユーザーに代わって作業を実行し、複数のステップにわたるアクションを管理することで生産性を向上する機能で、推論と記憶を駆使して適切なエージェントや機能を活用した意思決定を行い、複雑な問題を解決して継続的に学習する。さらに、タスクの実行と調整を通じて業務の遂行支援を行う。

　今回、新たな機能として、ミーティングのスケジュールを調整して全員の都合のよい時間を見つけるカレンダ管理、迅速なクリップ作成を可能にするクリップ生成、高度な文書作成を支援する文章作成サポートなどが追加された。また、今春後半にはバーチャルエージェントを簡単に作成・実装できるAI Studioのベータ版を提供する予定であり、自動インサイト、パーソナライズされた顧客アプローチ、強化された見込み客開拓を通じて収益の向上を図れるZoom Revenue Acceleratorの営業専用のエージェントが今後数か月以内に利用可能になる。さらに近日中には、Zoomのオープンプラットフォームを通じて、ServiceNow AIエージェントなどのサードパーティ製エージェントと連携できるようになるという。

　あわせて、自社や業界特有の語彙を使ったカスタムミーティングテンプレートやカスタム辞書を作成可能で、デジタルパーソナルAIコーチとカスタムミーティング要約テンプレートにアクセスできるようになり、Zoom Clips向けのカスタムアバターにもアクセス可能になる、Custom AI Companionアドオンの提供が、4月に開始される（パーソナルコーチのみ6月からの提供）。

　さらにAI関連機能として、Zoom TasksにてAI Companionが活用できるようになり、Zoom Workplace全体でタスクの表示、完了、管理を支援するとともに、AI Companionによるミーティングアジェンダ機能、Zoom MeetingsとZoom Phone向けのライブノート、Zoom Phone向けAI CompanionにおけるZoom for Microsoft Teamsアプリのサポート、Zoom Workplaceへのボイスレコーダ搭載、ワークスペース予約向けAI Companion、Zoom DocsにおけるAI Companion機能の強化、Zoom Contact Centerへのエージェント機能の導入などの提供を予定している。

　そのほか、業界に特化したソリューションとして、Zoom Workplace for Frontline、Zoom Workplace for Clinicians、Zoom Workplace for Education、およびハードウェア認証プログラムも提供される。