原著と日本語翻訳版を並べて輪読会をしているが、不自然な訳が散見されるため、誤訳をリストアップすることにした。第1部第1章だけで、334箇所もの誤訳が見つかった。 結論として、翻訳者たちの翻訳能力は不十分であると言わざるを得ない。 みすず書房は、自社の本の品質を把握できているのだろうか。誤訳があまりにも多く、もはや翻訳本としての体をなしていない。それにもかかわらず、6380円という高価格である。高額な詐欺商品を掴まされた気分である。 〈子供〉の誕生―アンシァン・レジーム期の子供と家族生活 作者:フィリップ・アリエスみすず書房Amazon 第1部1章はじまり~21ページ下段7行目まで 「état civil」の限定的な訳語について 原文: Un homme du XVIe ou du XVIIe siècle s’étonnerait des exigences d’état civil au