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この記事が参考になる業種
- ファッション/アパレル
- 雑貨/グッズ
- 家具/インテリア
フォーマル子ども服専門店『KAJIN』の林志英(はやし・しえ)店長は、2児の母でもある。2001年、『KAJIN』をオープンして以降、子育てとネットショップ運営を両立させてきた。
この12年間、心がけてきたのは、“ママ目線”だ。お客様の多くが、子どもを持つママだからこそ、同じ目線でモノを見て、それを商品やサービスに反映してきた。
「サイト制作や、商品の仕入れ、オリジナル商品の企画など、お母さんだったらどう思うか、何を求めているかをいつも考えてきました。スタッフのなかには、KAJINのお客様になるお子さんがいる人もいますから、彼女たちの“現役ママ目線”の意見は、とても貴重です」
それを活かしたオリジナル商品の1つが、男の子向けのニッカポッカだ。ニッカポッカという商品自体も珍しいが、その売り方もユニークだ。ニッカポッカ、帽子、サスペンダー、シャツ、蝶ネクタイの5点セットで販売しているのだ。関連商品としてコーディネートしやすい靴も、サイトのイチオシとして販売している。
「忙しいママは、サイトをゆっくり眺めているヒマがありません。単品をいちいち選ぶのではなく、セット商品として提供したら喜ばれるのではないかという視点で販売したところ、ヒット商品になりました」
フォーマルで着られるだけでなく、組み合わせ方によってはカジュアルになる点も好評だった。トイレに一人でいけるようになる年頃の95センチサイズからは、前開きファスナーにするなど、子どもの成長を配慮したデザインも支持された。ママ目線を徹底したから、こうした商品が誕生したのである。