集客に苦労し、多額の広告費を使ってリスティング広告を出稿したり、ショッピングモールに出店したりするECサイトは多い。しかし、そうした取り組みとは正反対といっていいアプローチで成功を収めているのが『北欧、暮らしの道具店』だ。「サイトのメディア化」という耳慣れない手法をどのように展開し、売り上げに結びつけているのか、運営会社クラシコムの青木耕平社長にお話をうかがった。(編集部)
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集客に苦労し、多額の広告費を使ってリスティング広告を出稿したり、ショッピングモールに出店したりするECサイトは多い。しかし、そうした取り組みとは正反対といっていいアプローチで成功を収めているのが『北欧、暮らしの道具店』だ。「サイトのメディア化」という耳慣れない手法をどのように展開し、売り上げに結びつけているのか、運営会社クラシコムの青木耕平社長にお話をうかがった。(編集部)
この記事が参考になる業種
- 雑貨/グッズ
- 文具/ステーショナリー
- ファッション/アパレル
スウェーデン、デンマーク、ノルウェーなど北ヨーロッパ生まれの「北欧デザイン」と呼ばれる家具や雑貨は、シンプルでモダン、かつ、あたたかみのあるところや、品質が高く使い勝手がよいところなどが支持され、世界中で多くのファンを得ている。
日本では、2006年に世界No.1の家具ブランド「IKEA」が再進出し、フィンランドを舞台にした日本映画『かもめ食堂』が多くの女性から支持を得るなど、北欧デザインはじわじわと浸透していった。
百聞は一見にしかず――。2007年に開業したネットショップ『北欧、暮らしの道具店』で販売している北欧雑貨の一部を見てみよう。
同店をのぞくと、写真のようなセンスの良い北欧雑貨がたくさん並んでいる。使用シーンがイメージできるので、「この商品があったら、毎日の生活が楽しくなりそう」という気持ちを喚起させる。
しかし、注目してほしいのはここだけではない。
サイトにはセンスの良い北欧雑貨の写真が多数掲載されている。例えば、日本の和食器とも相性が良さそうな、青色がきれいなお皿や器(左)、小鳥の形をしたかわいらしいクッション(中)、白樺の木を何層にも重ねて作ったまな板(右)