2025-01-14

ITエンジニアになったブロントさん

ある日、俺はとてつもない強さを持つ伝説戦士から現代社会適応すべくITエンジニアになることを決意した。

理由簡単、「ITってのは強そう」という噂を耳にしたからだ。

何でも、プログラムってやつを駆使して人間生活支配するらしい。

支配?つまり俺の得意分野だな、と。

そんなわけで転職した俺だったが、最初から順風満帆はいかなかった。

初めてのコードとの出会い

入社初日、先輩のプログラマーが俺に「まずはこのコードを読んで理解してください」と言ってきた。

見ると画面いっぱいに意味不明文字列が並んでいる。

C++Python?そんなの関係ない。

俺は最強だから言語を超越して理解できる……はずだった。

だが、「int main()」の時点で頭が真っ白になった。

「何これ、意味わかんない」と正直に言ったら、先輩が「これがプログラム入口です」と教えてくれた。

入口?それなら俺に任せろ。

ダンジョン入口をくぐるのは俺の十八番からな。

意気込んで読み進めたが、if文の「条件分岐」という概念に遭遇して衝撃を受けた。

「こいつ、戦士の行動を制御する気か……」。

どうやら俺は、この「if」という謎の呪文と戦うことになりそうだ。

強敵デバッグとの戦い

ある日、俺は初めて自分プログラムを書いた。

それは簡単計算アプリだったが、実行ボタンを押した瞬間、エラーが100個以上出てきた。

「え、何で?」。

自分の最強のコードが動かないなんて、ありえない。

ブロントさん、これデバッグしないと動きませんよ」と言われた。

デバッグ?敵の名前か?ならば戦って倒すまでだ。

「どこからエラーが出ているのか確認してください」と言われたので、「どこでもいい、俺がすべてを解決する」と豪語した。

が、実際にはセミコロンの付け忘れという初歩的なミスを指摘されてしまった。

「この程度のミスなど、俺の中ではノーカン」と誤魔化したが、内心めっちゃ恥ずかしかったのは言うまでもない。

チーム開発の試練

ITエンジニアは、どうやら一人で全てを成し遂げるものではないらしい。

チームで開発するのが常識らしく、俺も例に漏れプロジェクトに参加することになった。

だが、俺は気づいた。

「チーム」ってのは、つまりお互いのスキルを信じる必要があるということだ。

だが俺は信じられるのは自分だけだと思っていた……。

ミーティングでは他のメンバー技術用語を次々に口にする。

CI/CD」「Docker」「REST API」……完全に魔法使い呪文だな、と感じた俺は、「俺にはもっと物理的な仕事をくれ」と頼んだ。

しかし、どうやらこの世界では「物理的な力」よりも「論理的な力」が重要らしい。

悔しいが、俺は少しずつ「コードを書くという戦い方」を覚え始めた。

俺、IT界に立つ

数か月後、俺はようやく小規模なアプリを独力で完成させることができた。

その瞬間、気づいた。

コードを書くってのは、戦士の剣を振るうのと同じだ」と。

剣で敵を斬るように、コードエラーを倒し、社会問題解決する。

それが現代戦士ITエンジニアなんだと悟ったんだ。

今では、俺のエンジニア仲間から戦士エンジニア」として頼りにされるまでになった。

強さとは何かを語るなら、それはただの力ではない。

仲間を信じ、論理的に戦い、最後まで諦めない心だ。

結論:俺がエンジニア界を支配する

振り返れば、プログラムと戦う日々は険しかった。

しかし、俺はこうしてエンジニアという新たなフィールドで生き抜いている。

これからも新たな言語技術に挑み、デバッグという名の強敵と戦い続けるだろう。

なぜなら、俺はブロントさん。

どんな困難でも、「俺が本気出したらこんなもん余裕だから」 ってな。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん