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工業高生が精密に再現した「スカイツリー模型」展示 LEDライティングも

展示される「スカイツリー模型」

展示される「スカイツリー模型」

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 埼玉県立川口工業高校の生徒が製作した「約500分の1の東京スカイツリー」模型の展示が3月6日、東京スカイツリー(墨田区押上1)4階の入り口フロアで始まった。

展示される「スカイツリー模型」

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 同校電気科では、コロナ禍で企業見学の受け入れ先が見つからなかったが、2023年5月、東京スカイツリー側の協力で「スカイツリー塔体見学ツアー」が実現。その際に学んだ知識を生かし、電気科3年の野口胡舞(こまい)さんが製作実習課題として、高さ148センチのスカイツリー模型を完成させた。

 模型は設計図がない状態から、小型の市販模型(高さ11センチ)を参考にしながら製作。厚紙を使用した本体に金属線のゲイン塔を組み合わせ、LEDによるライティングシステムを実装した。色の再現には電圧の調整が必要で、マイクロコンピューターを用いたプログラム制御によって点灯パターンを工夫した。

 「製作の中で最も難しかったのは、スカイツリーの特徴である三角形の組み合わせ部分の再現だった」と野口さん。細かいパーツを9枚組み合わせる必要があり、紙の強度を確保しながら精密に組み立てるのに苦労したという。EDの色ごとに異なる電圧を均一に見せるため、電源回路の調整にも工夫を凝らした。試行錯誤を重ねながら1年かけて完成させた。

 学校側の完成報告に東京スカイツリー側が「多くの来場者に見てもらいたい」と展示を決定した。

 野口さんは「2年生の校外学習でスカイツリーを訪れたことが製作のきっかけになった。工業高校で学んだ電気の知識を生かし、ライティングを再現した。試行錯誤の連続だったが、無事に完成させることができてうれしい」と話す。

 営業時間は10時~21時。展望台の入場料金は、大人=1,800円(天望回廊セットは2,700円)、高校生=1,400円ほか。模型展示は3月31日まで。

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