Question
ヘッドアップは実は目線ではなくアゴが真下を
向いていないと駄目ではないでしょうか?
アゴが飛球方向の空を向く様なスイング(身体
全体が左に突っ込んだり、煽り打ちスイング)
だと、目はボールを見ていたとしても、これが
本当のヘッドアップだと思うのですが如何でし
ょうか?
ヘッドアップ矯正・防止方法はありますか?
Answer
ヘッドアップ、フェイスアップは起き上がりや
伸び上がりを防ぐために煩く言うようになった
のですが、実は胸が上を向く事でプッシュやス
ライスが出る事が分かっており、それを防ぐた
めに「アゴ出し」と言う動作があります。
これは仰る通りでツッコミを防ぎ、肩の開きを
抑え、胸が上を向く事も防いでくれる一石三鳥
の効果があります。
トッププロ達は実にその形を目標に練習してい
ますが、中には目線が球より先に目標を向いた
り、顔が体と一緒に回転しながら打つ選手も数
人見掛けます。
野球でも投げる瞬間に下を向いてキャッチャー
を見ていないピッチャーがいましたが、訓練し
だいで球を追ってもしっかりと打てるゴルファ
ーもいます。
ただ、アゴだしは軸ブレがあって肩の開きが早
く、胸が上を向き易い人にとっては一つの意識
で全部カバー出来ることで、昔から基礎として
一度は習う動作です。(起き上がり打法は胸が
上を向き易い)
ゴルフは確率ですので、アゴだしをした時には
9 割ナイスショットで、しなかった時には 8
割だったとすると、確率の良い方を選ぶ事が定
石とされています。
これがプッシュやスライス、あるいは滑り球な
どの球質を正す一つの技法ですので、基本動作
としてアドレス時に顔は右斜め前、矯正ドリル
時にはアゴを 45 度ほど前打席の右側に向けて
構え、その形を維持しながら打ちます。
そして、フォローの 3 時まではそのアゴの位
置を動かさないようにするのですが、体重移動
出すイメージで踏み付けをしないとその位置を
維持するのが難しくなります。
但し、最初からこの形で普通に打つと首を傷め
る事がありますので、訓練としてはショートコ
ントロールショットやなぞりから始めて、徐々
に慣らして行きます。
ほとんどのトッププロ達はこの顔の向きを一定
にしてインパクトが終わるまではむしろ球を見
ずに後ろ打ちをしている選手も多く、練習時の
矯正ドリルとしては最初から球を見ずに飛球線
上 1m 右に球を置き、それを見ながら 3 時ま
でその球から目線を切らないと言う大げさな動
作で体に覚えさせるのが矯正法です。
最初は当たりませんが、慣れると見ている必要
がない事が分かり、逆にその方が肩が開かなく
て良い球が出る事もありますので是非試してみ
て下さい。