水族館の裏側をスタッフの説明を聞きながら見て回るバックヤードツアーが3月9日、下田海中水族館(下田市三丁目)で行われた。4歳~12歳の子どもを対象にした全4回の同ツアーには、約60人が参加した。
下田ライオンズクラブが主催した同イベント。同団体では地域社会への貢献のため、清掃活動や献血運動、スポーツイベント開催などに取り組んでおり、下田海中水族館バックヤードツアーは2022年から毎年実施している。
当日は9時から1時間ごとに全4回のツアーを実施。参加者は、水族館に隣接する海岸の清掃を行った後、「魚ぎょラボ」と呼ばれるバックヤードに移動。水族館スタッフからアシカの剥製を使った生態に関する説明を聞いたり、トラザメの卵やアカウミガメのふ化後の卵の殻に触ったりした。さらに、ふ化したばかりのアカウミガメの子どもとの触れ合いや、「水族館の台所」と呼ばれる調餌場でイルカが一度で食べる餌の量を目の当たりにするなど、普段ではできないさまざまな体験をした。
ツアー参加後は一般入場口から入園することも可能で、バックヤードツアーに参加した子どもたちが「さっき教わった生き物がいたよ」などの声を上げる姿も見られた。市内から参加した親子は「ただ見てるだけでは分からない新しい発見があった。水族館の楽しみ方が増えた」と話していた。
下田ライオンズクラブの渡辺大輔さんは「下田海中水族館バックヤードツアーは毎年多くの子どもたちに参加してもらっている好評企画。今後も続けていきたい」と意欲を見せる。