昭島市で養育費を弁護士に相談する

離婚を検討する際、トラブルなく協議が進み、双方納得できる条件で離婚ができれば、必ずしも弁護士への依頼は必要ありません。しかし、相手との話し合いがスムーズに進まない・しづらい場合や、財産分与や養育費などの条件がかみ合わないときは、弁護士を頼ることによって法的知識に基づいた交渉を落ち着いて進めることができ、離婚成立までの精神的負担の軽減や時間の短縮につながりやすくなります。昭島市にも離婚に強い弁護士事務所や離婚相談を受け付けている法律相談窓口が存在します。弁護士事務所は初回無料で相談を受けているところもありますので、まずは自分に合った相談先を探しましょう。

昭島市の特徴と離婚の相談ができる弁護士事務所

昭島市は東京都のほぼ中央、都心からは西に約35キロメートルに位置し、2025年2月1日現在の住民基本台帳による 人口は115,610人 （男性57,464人・女性58,146人）となっています。JR昭島梅駅には、立川と奥多摩を結ぶJR青梅線が乗り入れています。2024年に開通130周年 を迎えた青梅線は、日々昭島市民の通勤や通学を支えています。

JR昭島駅周辺にはオフィスやマンション、ホテル、飲食店や商店街など生活に必要な施設が揃い、多くの人が行きかっています。JR昭島駅から徒歩10分の「アキシマエンシス」は市民図書館、郷土資料室、教育センター、子ども家庭支援センター、男女共同参画センターなどが連携した複合施設です。アキシマエンシス のエントランスには、原寸大のクジラの全身骨格標本のレプリカが展示されています。これは昭島市で1961年に化石が発見された「アキシマクジラ」という約200万年前に生存していた種で、世界の中で昭島市でしか見つかっていません。JR昭島駅から車で10分程度の場所には また「昭島市立昭和公園 」があります。園内には、総合スポーツセンターや、市民球場や陸上競技場、テニスコートに加え、蒸気機関車D51-451号機 が開放されています。昭和公園に50年以上屋外展示されていたこの蒸気機関車は、経年劣化ゆえ一時は立ち入りを制限するまでになりましたが、改修のためのクラウドファンディングにより、2021年より再び中に入ることができるようになりました。さらにまた、JR昭島駅北口には国内最長414mのイチョウ並木 があります。72本のイチョウが続くこの並木道は歩行者専用であるため、家族連れも安心して歩くことができます。このように昭島市は、生活に便利な施設が整いながらも、豊かな自然と歴史に触れられるまちです。

令和7年2月1日現在 、昭島市の住民基本台帳による人口115,610人のうち0～149歳の人口が18,65413,700人、1520～64歳までが66,50971,463人と65歳以上の人口30,44730,447人で、を大きく上回る結果となりました。高齢化率は26.3％となりましたで、全国平均の29％と近しい数値です。

離婚を検討している若い世代は、未成年の子どもの養育費や親権、住宅ローンなどの財産分与に関してトラブルがおきる可能性があります。事態が解決しないようであれば、弁護士への相談を検討することをおすすめします。昭島市は弁護士事務所が市内に点在しており、なかには離婚に強い事務所もあります。また、少しエリアを広げ、立川市などで事務所探しをしてみてもいいでしょう。離婚は極めて個人的な問題であることから、信頼できる弁護士を選ぶことが大切です。初回は無料で相談できる事務所もありますので、比較検討したり見積りを取ったりして、自分にとってベストな事務所を選びましょう。

• 参考：昭島市の紹介

• 参考：昭島市 今月の人口

昭島市の離婚の弁護士相談窓口

昭島市で離婚問題や離婚の手続きについて弁護士に相談したい場合、弁護士事務所のみならず、弁護士会が運営する法律相談センターや法テラスを利用することもできます。法テラスの利用には収入や資産に一定の水準などがあるため、利用の際は事前に詳細について問い合わせをしておくといいでしょう。

昭島市にお住まいの方が利用しやすい法律相談センター

東京都の3つの弁護士会（東京弁護士会、第一東京弁護士会、第二東京弁護士会）が運営する「法律相談センター」では、離婚に関する相談を事前予約制で受け付けています。昭島市内には窓口はないものの、近隣の立川市にはセンターがあり、月曜日から〜土曜日の9:30から～12:00・13:00から～16:30まで予約を受付をしています。まずはこういった窓口で相談してみるのもひとつの方法です。

• 参考：弁護士会の法律相談センター

昭島市にお住まいの方が利用しやすい法テラス

法テラス（日本司法支援センター）は、法的トラブルを抱えた人が専門家にアクセスしやすくなることを目的に、国によって設立された公的機関です。借金などの金銭トラブル、離婚・DVや相続・成年後見、労働問題、賃貸借契約などあらゆる法的相談に対応し、適切な相談先を案内してくれます。また経済的に難がある方は、法テラスの無料法律相談や弁護士費用の立て替え制度を利用することもできます。利用には収入や資産面での条件があるため、詳細については法テラスのウェブサイトでご確認ください。

また法テラスにはサポートダイヤルがあります。電話口のオペレーターが現在抱えている法的トラブルに対し、自治体など公的機関の相談窓口の紹介や適切な情報の提供をしてくれます。令和6年3月末の段階で、サポートダイヤルの利用件数は600万件を突破しています。離婚に向けてどうしたらいいのかわからないという方は、まずは法テラスに相談してみるといいでしょう。

• 参考：日本司法支援センター法テラス　身近な法的トラブルでお悩みの方

• 参考：日本司法支援センター法テラス「東京都」

昭島市のひとり親家庭を対象とした相談窓口（東京都委託機関）

東京都では、離婚前後の親権や養育費、財産分与、婚姻費用、慰謝料、親子交流などに関し、ひとり親家庭の状況を理解し家事事件に精通している弁護士による法律相談を委託機関にて行っています。昭島市にお住まいの方は、立川市にある「東京都ひとり親家庭支援センターはあと多摩」が利用しやすいでしょう。また昭島市では、女性相談支援員がひとり親・女性に関する生活全般と生活援護などの相談を受け付ける「ひとり親・女性相談」を実施しています。対象者や申し込み方法はウェブサイトなどで確認の上、利用するか検討してみましょう。

• 参考：東京都福祉局「離婚前後の法律相談」

• 参考：昭島市 ひとり親・女性相談

昭島市で離婚の手続きを進めるには

離婚の手続きを進めるには、まずは離婚に関する条件について話し合う必要があります。お互いに合意できたら、次に「離婚協議書」を作成します。離婚協議書には話し合って決めた条件を記載し、公証役場において公正証書化しておくと安心です。その後「離婚届」を市町村役場に提出することで離婚成立となります。もし離婚の話し合いに決着がつかず協議離婚ができない場合には、裁判所が関与する裁判離婚へと進みます。

昭島市を管轄する家庭裁判所

家庭裁判所は離婚調停、離婚に関わる審判や裁判に対応します。昭島市は東京家庭裁判所立川支部の管轄 です。「離婚条件に合意してもらえず協議が進まない」「相手が離婚に反対しており、話し合いができない」など当事者同士では解決がみられない場合には、家庭裁判所に調停を申し立てることになります。調停を申し立てる窓口は「家事訟廷事件係 」で、収入印紙1,200円の申立手数料と申立書、3カ月以内に発行された夫婦の戸籍謄本（全部事項証明書）といった書類が必要です。詳細についてはウェブサイトで確認してみましょう。

• 参考：東京家庭裁判所

• 参考：裁判所 離婚調停を申し立てる方へ

昭島市の行政の窓口

市役所では「離婚届」や「離婚の際に称していた氏を称する届」「入籍届」「住民票の世帯分離」といった届出、国民年金や児童手当などの手続きを行うことができます。「離婚届」を提出したら、付随するさまざま手続きも忘れずに行いましょう。昭島市で戸籍の届出ができるのは市役所本庁舎1階の市民部市民課窓口 で、平日8:30から～17:15まで受け付けています。土日祝日や時間外については、市役所本庁舎西側入り口の警備員室に提出できるものの、届出の預かりのみの対応となることに注意しましょう。

• 参考：昭島市 住民票や戸籍などの手続き

昭島市にお住まいの方が利用しやすい公証役場

夫婦の間で離婚に関する条件に合意できたら、離婚協議書を作成します。離婚協議書の内容は公証役場で公正証書にしておくと、後々トラブルが起きた時に回避できるため安心です。離婚成立後、パートナーが養育費や財産分与などの支払いを怠った際には支払いの強制執行を行使して、財産や給料などの差し押さえをすることができます。昭島市内には公証役場がありませんが、昭島市にお住まいの方は「立川公証役場」が利用しやすいでしょう。

• 参考：立川公証役場

昭島市における配偶者からの暴力全般に関する相談先

「異性関係」や「性格の不一致」に並び、離婚原因の上位に入るのが配偶者からの暴力（DV・ドメスティックバイオレンス）や精神的虐待です。

東京都には配偶者暴力相談支援センターやその関連施設が20カ所以上あり、各センターでは毎年1,000件以上の相談を受けています。昭島市近隣の立川市には「東京都女性相談支援センター多摩支所」があり、配偶者からの暴力（DV）や精神的虐待に悩む女性からの相談を無料で実施しているほか、緊急の保護などの支援もおこなっています。また昭島市では、男女共同参画センター にてDVに関する相談について、専門の相談員が相談に応じています。対象や詳細についてはホームページウェブサイトなどでご確認ください。

• 参考：立川市 東京都女性相談支援センター多摩支所

• 参考：昭島市 DV（ドメスティックバイオレンス）等についての相談

昭島市における近年の婚姻・離婚の件数

東京都保健医療局の調査によると、昭島市の婚姻件数は2019年（令和元年）～2023年度（令和5年）の5年間にかけて539組、474組、413組、453組、412組と推移しており、また離婚件数は202組、200組、157組、173組、148組と推移しています。特殊離婚率（年間の離婚件数を婚姻件数で割った値）は37.4％、42.1％、38.0％、38.1％、35.9％と、東京都の令和5年度の特殊離婚率27.8％（婚姻件数71,774組、離婚件数20,016組）よりかなり高い数値になっています。

• 参考：東京都保健医療局 人口動態統計 年次推移（区市町村別）

• 参考：令和5年 東京都人口動態統計年報（確定数）のあらまし p.5

※本テキストは2025年2月の情報に基づいています