トップ層とそれより下位との間にはある程度空隙がある、というのはあるが、そのトップ層=先頭をなすのは、常に一人ではなく「先頭集団」である、ということです。
たとえば、ウサインボルトは断トツではなく、似たようなタイムを出せる人がある程度かたまりとして存在しているということです。むしろタイムの分布は完全に均等になっているわけではなく、トップタイムに近いところに越えられない壁があるような感じで、ある程度遅いタイムまではほとんど出している人がいないのが続くが、それより上位ではほとんど僅差でかたまりになってタイムを争っているような感じです。
フラッシュ暗算なんかも、トップ層は10桁同士のかけ算というのでタイムを競っているむたいですが、ここで11桁12桁同士で同じようなタイムでできるというならまだしも、20桁同士を同じ水準で出来る人が突如現れる、みたいなことは起こっていないですね。
先頭集団がかたまりとして徐々に高度なことができるように遷移することはあっても、いきなりあきらかにとびぬけて今までの先頭集団よりはるかに能力が高い人は出てこないという感じです。
結局人間がどういう能力を持つかは遺伝子として刻み込まれていて、上位から下位まで、すべて統計的にそうなるように遺伝子にコントロールされているということなのでしょうか?
だからある能力で断トツの人が出てこないのは、遺伝子の次元で、あらゆる能力の出現率が正規分布等のある規則を持った分布に従うように設計されているということなのでしょうか?
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