再掲になるけど、澁澤龍彦がSF全般に関する姿勢を問題にして、筒井康隆を批判したことがあったみたいです。筒井が「SFとして未来を描く場合、社会や科学技術の発展と共に本来なら人間そのものの変化を描かなければならないが、そうするとエンターテイメントで無くなる」というのに対して、
2010-11-16 02:09:15澁澤は、そうした考えは創作者として甘い、これからのSFは、より高度な読者に対する知的エンターテイメントであるべきだ、というようなことを言ってたみたいです。
2010-11-16 02:10:19攻殻機動隊は人間を改造する技術進展の割に政治システムも社会文化も人間の内面も変化していない点が非常に歪だと気がついた。これはかなりまずいかもしれん。
2010-12-27 22:37:10ムッ!重要な指摘 RT @nanbashura: 攻殻機動隊は人間を改造する技術進展の割に政治システムも社会文化も人間の内面も変化していない点が非常に歪だと気がついた。これはかなりまずいかもしれん。
2010-12-27 22:38:07筒井康隆みたいなことを仰るのですねw RT @nanbashura: 攻殻機動隊は人間を改造する技術進展の割に政治システムも社会文化も人間の内面も変化していない点が非常に歪だと気がついた。これはかなりまずいかもしれん。
2010-12-27 22:39:07@Abraxas_Aeon そういえばSFに関してそう言ってたそうですね。宮台さんも再三そういう観点の重要性を強調されていますね。この部分は時代が筒井に追いついたということかと。むしろSFの使命なんじゃないかと。
2010-12-27 22:42:42@nanbashura 私も難波さんに同意です。ただ、以前澁澤のSF論と対蹠した形で書いたかと思いますが、私にはどちらの言うことも解るなぁと。 覚えておられると思いますが。http://ht.ly/3uIZi http://ht.ly/3uJ0j
2010-12-27 22:49:13@nanbashura そういや、N◎VAだと、技術レベルの極北たる軌道衛星のやんごとない方々は肉体的にも精神的にも、地上の者とは違うとされていたな。
2010-12-27 22:51:26@Abraxas_Aeon 澁澤の言は多分現在でも妥当だと思います。しかし、すでに一般の関心レベルが移行し、高度な知的エンターテインメントとして、筒井のそれを求めざるを得ない時代になったのだと。
2010-12-27 22:53:59横レス失礼 ナンブさんに大同意です! RT @nanbashura: @Abraxas_Aeon 澁澤の言は多分現在でも妥当だと思います。しかし、すでに一般の関心レベルが移行し、高度な知的エンターテインメントとして、筒井のそれを求めざるを得ない時代になったのだと。
2010-12-27 22:55:05攻殻だとまずオープンソースの政治的文化的重要性を甚だしく軽視している。次に(イノセンスを除き)電脳化という超高度な技術でありかつ致命的な変化によって、ただのインターフェイスの改善程度の変化しかないこと。なにより貨幣システムが変化していないこと。
2010-12-27 22:55:49うわぁ いつの間にか こんな時間だ すごい面白い議論がはじまったところだが、さすがに帰宅せねば 皆さん、今日もありがとうございました 昼間、専門の「印度の宗教紛争」囀りをしたら、反響をたくさんいただけて とても嬉しかったです やっぱりコツコツ、フィールドやってきただけに!
2010-12-27 22:59:02@mittsko インターネット普及に伴う未来社会イメージのゆらぎ、大きな物語の解体に伴う人間概念の自明性のゆらぎが、SFに求める大衆の関心のあり方を変化させたのだと思います。
2010-12-27 23:14:51そもそも90年代終末感とはなんだったのか。もちろん一般的な感覚ではないはず。不可逆的に原風景が失われる感覚、モラトリアムの終わりへの戦慄、祖父母の生命の尽きることへの耐え難い恐怖。80年代オカルトブームの無残な終焉。
2010-12-27 23:21:02むろんバブルにソ連、昭和の終わり。ソ連の終わりはSFの未来の終わりでもあったはず。終わった、と今にも終わるが交錯している。そして終わらない、終われないの増殖。そしてlainが生まれ、時間的な意味での『ウテナ』の「世界の果て」の崩壊。エヴァ。
2010-12-27 23:32:08lainは「分裂症」的な形式で「終末の死」の悲しみを受け止める。しかし、『電脳コイル』は冥いアニミズム的・呪術的な「すでに終わってしまったもの」の亡霊や墓場を、異邦人たる子供たちが通りすぎていく。
2010-12-27 23:38:44@nanbashura 単純な二元論(この間のニーチェにも通底しますけど)とディストピア的傾向とが超克されてないですね。ガンダムやマクロスなどのSFも。エヴァなんかは旧と新とで今のところ難波さんが挙げられたもののうち、何が変わっとるというのでしょうかね。
2010-12-27 23:41:36『電脳コイル』は既に終わってしまったものの物語でもある。恐竜、アップデート前のバージョン、事故で死んだ少女の日記、死んだ祖父、生まれ変わる前の世界のイリーガル、死んだペット、もはや笑劇と化した文明衰亡の物語、死んでしまった兄、太古の魚、夏休み、卒業されたゲーム、思春期。妣。
2010-12-27 23:49:27@Abraxas_Aeon 二元論もディストピアも都度都度に担う世代・人を変える繰り返し訪うイメージ、移行対象と考えるべきで一面的に克服されるべきものではないと思います。
2010-12-27 23:53:56@NorichikaHorie 明かるさにむかうスピ・ブームという観点に最近は少し注意を要するような気がしています。スピブームの明るさが危ういということではなく、私たちは多分何かを絶対に見落としているという予感があります。
2010-12-27 23:59:08時間の表象は神話学や宗教現象学などでも最も見落としがちなところです。RT @gargoyle_cat なるほどー。彼岸と此岸が 実在と非実在だけでなく時間でもその構図になっているのか。神社が郵政省に対しての結界になってたりなかなか芸の細かいアニメ。RT @nanbashura
2010-12-28 00:01:52