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超人気チャンネルは“1億円超え”も…大金が動く「YouTubeチャンネル売買」の舞台裏

 新たなビジネスとして注目を集めているのが、収益化できたYouTubeの人気チャンネルを高値で売価するというものだ。YouTubeチャンネルのコンサルティング事業を行なう植木信詞氏に詳細を聞いた。

チャンネル売買のビジネスモデル

植木信詞氏

「YouTubeの人気チャンネルを売価するビジネスは、実は6️~7年前からありました」と振り返る植木氏。 「その当時は、収益化できたチャンネルを10数万円で売買するといった感じでしたが、4年ほど前からM&Aサイトで取引が行われるほどポピュラーになりました」  主に取引されているのは、「出演者が顔出ししないチェンネル」。これなら買い取った側も継続してチャンネルを運営できるというわけだ。ほかにも購入を後押しする利点がある。 「結果を出しているチャンネルの運営者は、台本や動画の編集を外注スタッフに任せるケースがほとんど。外注スタッフのチームごとセットでチャンネルを売却するので、運営者が代わってもチャンネルの人気やクオリティを比較的維持しやすいです」

人気チャンネルが1億円で売れたことも

 植木氏によると、「知人が運営するオリジナルのマンガ動画を配信する人気チャンネルは1億円の値がついたこともある」そう。 「もちろん、1億円で売却できるのは稀ですが、数千万円の値がつくことは多々ある。私の生徒の中にも、4000万円や5000万円でチャンネルを売却した方もいますし、たとえ小さなチャンネルでも数百万円で売却できることが多いです」  チャンネルの値段は、ひと月あたりの収益で決まることが多いという。 「以前は、ひと月の収益の15~18倍の値段で取り引きされていました。つまり、売却が決まると約1年半分の値がつくというわけです。 ただ、何も知らずに購入する人が増えてチャンネルをダメにしてしまうケースが増えてしまい、売却額の相場は以前よりも下がりました。現在はひと月の収益の12倍程度に落ち着いていますが、それでも200万円から300万円にはなることが多いですね」
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チャンネルの売買で人気があるのは…
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