
『麻雀ファイトガール』、通称『MFG』…ソレは『ボンバーガール』『チェイスチェイスジョーカーズ』から連なるKONAMIの美少女アーケードゲームの系譜にして、自社の看板タイトル『麻雀格闘倶楽部』のノウハウを生かして誕生した日本プロ麻雀連盟お墨付きの本格美少女麻雀ゲームである。
可愛らしい美少女キャラたちでプレイヤーを引き込み、引き込んだプレイヤーたちを充実したサポート機能やド派手な演出によって魅了する…そんな本作は数多くの麻雀初心者の心をガッツリ掴み、今やKONAMIを代表するゲーセンの人気タイトルの一つにまで成長した。
そんな本作も気が付けばかれこれ稼働から2年が経過、これまでの歩みの振り返りともいうべき公式設定資料集『麻雀ファイトガール オフィシャルアートブック』の発売が今月(3月20日)に控え、これからも順調に進化を続けていくのだろう…と思われていた矢先にひとつ重大事件が発生した。

…新キャラ『ミツモト・ダイア』さんの実装である。彼女はその名の通り役満である大三元をモチーフとしたキャラであり、過去のイベントで先んじて立ち絵で顔見せ、そこからのプレイアブルキャラへの昇格…だったのだが…
『既存キャラ(小学生)の母親にして未亡人で教師』『生涯現役の大魔法少女らぶはむ♥ダイア』『子供時代の衣装を無理やり着ているので"全体的にギッチギチでパッツパツ"(公式表記ママ)』『そんな衣装で恥ずかしがることもなく普通に決めポーズ』『キメ台詞は"レッツらぶらぶ♥レッツラぶー♪"』『CV:皆川純子で声がもう強い』『リーチソング(テーマ曲)のノリが明らかに昭和』エトセトラエトセトラ…。
…キャラの構成要素の一部を軽くピックアップしただけでもこの有様。当然ゲームをプレイしていくともっと掘り下げられて大変なことになる。というわけで『女子学生たちの麻雀大会(麻雀ファイト)に大人が参加』という根本的なレギュ違反すら霞むレベルの属性過多うわキツ魔法少女ママ先生のインパクトは筆舌に尽くしがたいものがあったワケである。

(我がYoutubeチャンネルの動画管理ページ、見ての通りダイアちゃん回だけ再生・高評価の桁が違う)
とはいえ元々攻めたキャラを多数実装するのは本作に限らず(ボンガ/CCJ含め)KONAMIの美少女アーケードの特徴であり、元々プレイヤーである我の視点では当初『おー、今回も攻めてんなー』以上の感想はなかった。…だが今回重要なのはそこではない。何がどういうわけかサッパリわからないが、ミツモト・ダイアさんがTwitter(現:X)にてめっちゃバズりよったのだ。
その結果、我を含めたMFGの民の関連ポストへのインプレ数が従来に比べ目に見えて増加、MFG公式アカウントのフォロワー数も鰻登り。ほかにも我がちょくちょくYoutubeに投稿している本作のプレイ動画でもミツモト・ダイアさんメインの回"のみ"爆発的に再生数が伸びたりした。

これまで麻雀ファイトガールどころか麻雀の麻の字すら出してなかったアカウントですら本作を話題に挙げたり、なんならリアル我の周囲でも普段ゲーセンに行かない人から『レッツらぶらぶ♥レッツラぶー♪』のフレーズが飛び出すわ、ゲーセンにてMFGデビューを決める人も現れるわと明らかに風向きが大きく変わってしまったのだ。我がブログ的にも過去に投稿した本作に纏わる記事のアクセス数が爆増している。
この説明からも薄ら察せられるように、現在の『麻雀ファイトガール』のハジケっぷりはかつて『ボンバーガール』にパインやグリムアロエが参戦して一気に跳ねた瞬間を彷彿とさせる。なおひとつ余談を挟みますと本作にはパイにゃんもグリアロも参戦済みです。無敵かこのゲーム。
何はともあれこのミツモト・ダイアさんが巻き起こした一大ビッグウェーブ、コレに乗れるか否かで今後の『麻雀ファイトガール』の運命は大きく左右されることだろう。我々はいま『麻雀ファイトガール』というひとつのアーケードゲームのターニングポイントに立ち会っているのやもしれないのだ!
というわけで前置きが長くなったがここからが本題、うわキツ系魔法少女のミツモト・ダイア効果で麻雀ファイトガールを知ったばかりの人々の嘆きにこういったものが多く見受けられた。『麻雀ファイトガールってゲームセンターにしかないのか…』『近くにゲーセンがないよ…』『近所のゲーセンで稼働してねぇんだけど!?』などなど。

そうだ、ゲーセンでしか遊べないアーケードゲームにおける最大の逆風、『近場に環境がない』である。アーケードがゲームの花形だった時代も過ぎ去り、すぐそばにゲーセンがある環境そのものが稀になった昨今ではこの問題は更に如実に際立つこととなる。かの『ボンバーガール』とてかつては同じ問題に頭を悩ませ続けていた。本作『麻雀ファイトガール』も他筐体からのコンバートが行われたことで当初に比べると少し状況はマシになったが、『ゲームセンター自体の絶対数の少なさ』ばかりはどうしようもない。
ならば上記に挙げた悩みを抱える層が救済される時は来ないのか?否!!近場にゲーセンがなくとも『麻雀ファイトガール』をプレイできるよう、KONAMIは現在の、そして未来のプレイヤーにむけて救いの手を差し伸べているのだ!!というわけで今宵は『麻雀ファイトガール for NetCafe』を語る回である!
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