米上院が13日、トランプ大統領が厚生長官に指名したロバート・ケネディ・ジュニア氏を賛成多数で承認した数時間後、トランプ大統領は「アメリカを再び健康にする委員会」を設立する新たな大統領令に署名した。
ホワイトハウス発表資料によると、ケネディ氏は同委員会の委員長を務め、同委員会は「連邦政府が資金提供するあらゆる健康関連研究において、アメリカ人がなぜ病気になるのかに関する最高水準の研究を行う」としている。小児慢性疾患に対する調査を念頭に置いている。
調査は「薬剤の過剰使用」に焦点を当てるとともに、食品成分や化学物質の影響も明らかにする。大統領令によれば、100日以内に小児慢性疾患の現況に対する評価が発表される予定だ。
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)、抗精神病薬、気分安定薬の影響も研究される見通しだ。調査が終われば、評価に基づいた戦略報告書が発表される予定。
ケネディ氏は民主党員として、その後は無所属として大統領選に出馬したが、昨年8月に選挙戦から撤退し、トランプ氏への支持を表明。大統領選撤退後、「アメリカを再び健康に」運動を主導し、国内の慢性疾患の蔓延を終わらせると宣言した。
米保健福祉省は、疾病予防管理センター(CDC)、食品医薬品局(FDA)、国立衛生研究所(NIH)を含む13の機関を管轄している。
保険福祉長官の就任宣誓を終えた後、ケネディ氏は記者団の前でトランプ大統領に感謝の意を表した。
そのうえで、トランプ氏に対し「過去20年間、私は毎朝、小児慢性疾患の蔓延を解決できる立場に私を置いてくださるよう神に祈ってきた。そして今、大統領のおかげで、我々はこの約束を現実のものにすることができる」と語った。
また「以前にも言ったが、あなた(トランプ氏)は歴史上極めて重要な人物であり、この国を変えるだろうと心から信じている」とも述べた。
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