スマートフォンを新しく買い替えた際、操作方法を覚えるなどよりも先に立ちはだかる壁が、「ガラスフィルムの貼り付け」ではないでしょうか。気泡が入ったり、ズレてしまったり、液晶に指紋が残ったまま貼り付けてしまったり……。筆者も毎回のように何かしらの後悔が残るため、むしろここ数年はガラスフィルム自体を諦めてしまっています。
どうしても気泡やゴミが入ってしまうのです
最近では、有料で貼り付けてくれるサービスもあるようですが、ちょっと恥ずかしい気もします。そんなニーズを察知したのか、モバイルバッテリーなどのガジェット類を製造するAnkerから、「絶対に貼り付けがうまくいくガラスフィルム」が登場したようです。……本当!?
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
その商品はAnker 「Easy Fit ガラスフィルムキット」。筆者が購入したサイトでは、ガラスフィルム2枚入りでお値段約2,000円。最近のガラスフィルムは1,200〜2,000円程度の価格帯のものが一般的なので、“失敗しない”というオプションを加味すれば決して高すぎることはないと思いました。
Anker 「Easy Fit ガラスフィルムキット」
対象機種はiPhone15、15Pro、15Pro Max、16、16Pro、16Pro Max、16Plus/15 Plusです。
どのくらい貼り付けやすいのかを確かめるため、一般的なフリーハンドで貼るタイプのガラスフィルムと比べてみましょう。
Anker 「Easy Fit ガラスフィルムキット」(約2,000円で購入)とダイソーのガラスフィルム(110円で購入)を比較
まずはダイソーのガラスフィルムです。
ダイソーのガラスフィルム 110円(税込)
セット内容は、ガラスフィルム1枚と画面の拭き取りシート2枚(濡れているものと乾いているもの各1枚)。
ダイソーのガラスフィルムのセット内容
110円なのにちゃんと画面を拭くシートまで付いているんだな……と思っていたら、シート小っさっっ! まぁ価格を考えると当然ですね。濡れているシートで拭いた後、乾いたシートで拭きます。2枚付いているだけでもありがたい。110円ですから。
拭き取りシートは小さくて拭き取りにくいけれど、指紋などは十分に落ちました
いよいよ貼り付け。ガラスフィルムの剥離紙をはがし、iPhoneの画面に貼り付けていきます。
この瞬間がいちばん緊張します
ズレ防止のガイドなどはないので、「えいやっ!」とちょうどよさそうな位置に置くのがちょっとハードル高いです。一度置いた後は、ガラスフィルム自体の重みでiPhoneに貼り付いていきます。
剥離紙をずらしながらやるのだけど……これが難しい
ガラスフィルムがすべて貼り付いたら、メガネ拭きなどでしっかり上から押さえます。空気が入ってしまっていたら、中央あたりから外側に向かって押し出すようにしながら拭いていくのですが……。
拭き取りながら入ってしまった空気を抜いていく
それでも抜ききれない空気が残ってしまいました。結構面積もデカい。ショックです。力が足りないのもあるかもしれません。本当に筆者はスマホのガラスフィルム貼りが苦手です……。
結構大きなサイズの空気が2か所も入ってしまった……
こんなにがっつり空気が入ってしまうのは筆者くらいだと思いますが、小さなゴミのようなものが入り込んでしまった経験は多くの方にあるのではないでしょうか。これもスマホを使うたびに地味に気になります。
0.2mm程度の小さなゴミの混入も気になる……
また、今回は比較的うまくいった気がしますが、ガラスフィルムが画面の中央からズレてしまうこともあり、気になるんですよね……。
ちょうどバランスのいい位置に貼り付けられないこともありますよね
フリーハンドで110円のガラスフィルムを貼ってみた結果は、やはり完璧な仕上がりとはいきませんでしたし、何より緊張しました……。
ではいよいよ、Anker 「Easy Fit ガラスフィルムキット」を使ってみましょう。商品の外箱がそのまま貼り付けキットとして使えるとのこと。
外箱がそのままキットになっているむだのない仕様
ガラスフィルムは2枚入りなので、失敗してもやり直せるのは心強い。あるいはプライベート用と仕事用の2台持ちの方にもうれしいですね(同じ機種であることは少ないと思いますが)。
上下に2台分が重なっています
フタを開けると、中はiPhoneをセットするらしき形状になっており、画面を拭くシートも同梱されていました。
中身は複雑な形状
フタの内側には、iPhoneをしっかり押さえるためのクッション付き。
フタでiPhoneを押さえられるようになっています
画面拭き取りシートは、ダイソーのものと比べるとかなり豪華でした。価格を考えると当たり前かもしれませんが。
高級感あふれる画面拭きシート
もちろん拭き取りシートのサイズも大きいですよ! iPhoneよりも大きいです(笑)。
デカすぎてむしろ拭きにくい(?)ので半分or4つ折りにすると拭きやすいです
画面をしっかりと拭き取ったら、iPhoneを箱の中にセットします。この時点で私たちの仕事は90%くらい終わっていると言っても過言ではありません。ズレようのないフィット感が勝ち確定です。
当然といえば当然なのですがぴったりフィット
後は、フタからベロのように出た部分をまっすぐ引っ張るだけ。
まっすぐ引っ張りましょう
一定のスピードで引っ張ることがコツです。
透明な部分が出てきたらゴールは目前です
すべて引っ張り出したら終了です。お疲れさまでした。
終了!
これだけ? と思うくらい拍子抜けですが、iPhoneをセットしてベロを引っ張るだけでガラスフィルム貼りが終了しました。ちゃんと貼れているのか、箱からiPhoneを取り出して確認してみましょう!
iPhoneを取り出してみると……確かにガラスフィルムが貼られています。
ベロを引っ張っただけで完了! 緊張感もなし!
仕上がりはお見事! 空気も気泡もゴミも入っていませんし、ピタッとズレることなく貼り付けられています。
ゴミも気泡もなし
文句の付けようがありません! 何も気になることがない!
どの角度から見ても美しい
ちなみに、フチ部分のズレがないのもすごいなと思ったのですが、ガラスフィルムを外してみるとその秘密が少しわかりました。フチ部分を黒く塗っているんですね。このおかげで、間隔のズレもわかりにくいのかもしれません(とはいえ、そもそもピタッと貼り付け位置を固定できているのでズレることはないのですが)。
フチが黒く塗られている!
ただし、「絶対に誰がやっても100%成功する」とは言い切れない部分もあります。2回分あるので、2度ガラスフィルムの貼り付けを試してみたのですが、実は1回はこのように大きな空気の塊が入ってしまいました。原因は、おそらく引っ張るスピードが一定ではなかったから。
Anker 「Easy Fit ガラスフィルムキット」を使っておいてこんなに空気が入るのはむしろ天才かもしれん
そのときの動画がこちらです。しっかりフタを押さえていないのも原因かもしれません。
大失敗! に見えますが、上からクロスや拭き取りシートなどでしっかり押さえながら空気を抜くか、ガラスフィルムの端を爪などで軽く持ち上げてから、再度真ん中あたりから外側に向かって空気を抜くようにすれば貼り直せます。
失敗してもリカバリーできる!
ほら、挽回できました。ガラスフィルム自体が硬いため、はがそうとしても変にめくれたりシワになったりすることはないのでご安心を。
空気が入ってもキレイに貼り直せました
というわけで、Anker 「Easy Fit ガラスフィルムキット」は、基本的にはどんな方でも失敗することなくガラスフィルムを貼り付けられると感じました。何より、iPhoneをセットして引っ張ればいいというのが気軽で、ガラスフィルム貼りが苦手な筆者でも緊張せずにできました。今後さらに対応機種が拡大するといいなと思います!