Microsoftは米国時間2月25日、無料版「Copilot」で「Voice」機能と「Think Deeper(より深く考える)」機能に無制限でアクセスできるようにしたと発表した。Voiceでは音声でCopilotと会話でき、Think DeeperではOpenAIの「o1」モデルによる高度な推論により、通常のCopilotよりも複雑な質問に対応できる。
2023年に発表されたCopilotは、OpenAIの「ChatGPT」やGoogleの「Gemini」などのAIチャットボットがますます激しく競争する分野へのMicrosoftの足がかりだ。中国の新興企業DeepSeekもこれに加わる中、IT企業は新たなAIの機能やツールをリリースし続けており、DeepSeekが完全無料のサービスを開始したことを受け、無料での提供も増えている。
Copilotに表示されるプロンプトの提案には、Voiceを使って新しい言語を練習したり、就職の面接の練習を手伝わせたり、キッチンで手がふさがっている間に料理のアドバイスやレシピの手順を音声で聞いたりすることなどが含まれる。
MicrosoftはThink Deeperについて、電気自動車の比較、家の改修のアドバイス、停電に備えて発電機を購入するメリットとデメリットの確認など、より複雑な問題に対応できるとしている。
ただし、すべてのAIツールに言えることだが、AIがアドバイスする内容には注意が必要だ。AIの回答はすべてダブルチェックすることをお勧めする。それがハルシネーション(幻覚)によって混乱を招く可能性のある料理のアドバイスであれ、経済的に意味をなさない貯蓄プランであれ、再度確認しよう。
また、データ漏えいによって悪意のある者に情報が伝わるのを防ぐため、金融情報を含む個人情報をAIチャットボットに決して伝えてはならない。
Microsoftの発表この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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