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P905i

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
NTTドコモ FOMA P905i
通常時
通常時

折りたたみ時

縦オープン時
縦オープン時

ノーマルスタイル

キャリア NTTドコモ
製造 パナソニック モバイルコミュニケーションズ
発売日 2007年11月28日
概要
OS Linux + MOAP(L)
CPU UniPhier 4M
音声通信方式 3GFOMA (W-CDMA)
2GGSM
(3G:800MHz1.7GHz2GHz
(2G:900MHz、1800MHz、1900MHz)
データ通信方式 3G:FOMA (HSDPA)
形状 折りたたみ・Wオープン式
サイズ 106 × 49 × 18.5 mm
質量 約137 g
連続通話時間 約200分(音声電話時・3G)
約110分(テレビ電話時・3G)
約190分(音声電話時・GSM)
連続待受時間 約580時間(静止時・3G)
約260時間(静止時・GSM)
外部メモリ microSD
(2GBまで・ドコモ発表)
microSDHC
(4GBまで・ドコモ発表。microSDHC 製造メーカーによっては、当機種で8GBのカードの利用も可)
日本語入力 Advanced Wnn
FeliCa あり
赤外線通信機能 あり
Bluetooth あり
放送受信機能 ワンセグ対応
メインディスプレイ
方式 TFT液晶
解像度 ワイドVGA+
(480×854ドット
サイズ 3.0インチ
表示色数 約26万色
サブディスプレイ
方式 有機EL
解像度 25×96ドット
サイズ 0.8インチ
表示色数 1色
メインカメラ
画素数・方式 約510万画素CMOS
機能 AF 6軸手振れ補正
サブカメラ
画素数・方式 約33万画素CMOS
機能 AF
カラーバリエーション
ピンクゴールド
ブラック
ホワイト
レッド
テンプレート / ノート
ウィキプロジェクト

FOMA P905i(フォーマ・ピー きゅう まる ご アイ)は、パナソニック モバイルコミュニケーションズによって開発された、NTTドコモ第三世代携帯電話 (FOMA) 端末である。

概要

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同日に発表されたP905iTVと共にワンセグ搭載端末で、「VIERAケータイ」と初めて名付けられた。その名の通り、ディスプレイには多くのVIERAで培った技術を搭載している。ディスプレイは3.0インチのワイドVGA+液晶を搭載し160度の広い視野角を実現している(ただし一部のアイコンなどはVGA用のデザインではなく、従来のものを拡大表示させている)。P904iから引き続きモバイルPEAKSプロセッサーを搭載しているので、QVGA相当のワンセグ放送をなめらかに拡大したり、高い色再現性なども備える。コントラスト比もP904iの1000:1から2000:1と向上した。パナソニック独自のLSIである「UniPhier(ユニフィエ)」によって省電力化を実現し、ワンセグをecoモード時に約6.7時間の長時間再生を実現した。ワンセグ機能付きの905iシリーズの中では、唯一本体へのワンセグ録画に対応せず、microSDのみに録画できる。

外観は、W44SのようなWオープンスタイルを採用している。ワンセグの視聴や横向きのゲームに適している。ただしW44Sはヒンジの出っ張りがあったが、当機はそれが大幅に小さくなった。ヒンジは接合部が小さいが強化され、耐久性を保っている。2008年1月に同様の機構をもつSoftBank 920Pが発表された。今回もワンプッシュオープンが採用されているが、パナソニックP90xiシリーズで初めてカスタムジャケットあんしんキーが廃止された。

外部メモリーは規格上限の2GBまで(ドコモ発表)のmicroSD、及びNTTドコモの携帯電話としては初めて4GBまで(ドコモ発表)のmicroSDHCにも対応している。905iシリーズの中ではその他、P905iTVSH905iSH905iTVの4機種がmicroSDHCに対応している。

SO905iCSのようにカメラ機能に特化しているわけではないが、CMOS約510万画素のカメラを搭載しており、画質処理エンジンの進化に6軸手振れ補正(デジタル式)も備えるなど、カメラとしての機能にも優れている。そのため、P901i以来、P90xiシリーズのメインカメラの撮像素子に採用されていたνMaicoviconは採用されていない。動画撮影もVGAサイズで30fpsの滑らかな動画を撮影できるようになり、動画撮影時にもオートフォーカスが使えるようになった。テレビ電話用のサブカメラはCMOS約33万画素を搭載している。この機種及びP905iTV以後のPシリーズは2009年P-02A、ダブルオープン型としてはP-07Aが発売されるまでフォトライトが省かれた。

ミュージック機能はWMASDオーディオ (AAC/AAC+SBR) に対応し、連続再生時間はSDオーディオで約76時間、WMAで約54時間とNTT docomo最長クラスの再生が可能である(P905iはPシリーズで付属していたSD-Jukebox等の音楽管理ソフトウェアは付属していない為、別途用意する必要がある)。また引き続きBluetoothに対応し、音楽をワイヤレスで聞くことができる。P905iに入っている音楽をワイヤレスでD-dockStradaに送信することもできる。

「リ.マスター」機能により、ワンセグや音楽再生時に、圧縮によって欠落した高音域のオーディオデータを補完して再生できる。D-snapなどのポータブルオーディオにすでに搭載されているが、携帯電話では初めての採用である。

iアプリもヨコオープンスタイルの全画面で楽しめるようになり、「リッジレーサーズモバイル」や「ぷよぷよ〜ん&COLUMNS」もプリインストールされている。「リッジレーサーズモバイル」は直感ゲームにも対応している。また、テレビへの出力もできる。

フルブラウザもヨコオープンスタイルに対応しフルワイドVGA液晶により、インターネットホームページをヨコスクロールなしで閲覧することができる。またWindows Media Video形式の動画に対応し、インターネット上の動画を再生することができる。

P904iと比べるとキー配置が一部変更され、iチャネルキーは十字上キーへ移動し、テレビ電話キーは廃止され、兼用だったGPSキーは1キーへ移動した。また、メニュー、クリア、マルチキーの表記がカタカナから英語になった。しかし、マナー、ボイスキーの表記はカタカナである。P903iTVでは、TV起動キーはテレビ電話キーとの兼用だったが、P905iはカメラキーとの兼用になった。

主な対応サービス
DCMXおサイフケータイ うた・ホーダイ 着うたフル着うた デジタルオーディオプレーヤー(WMA)(AAC)(SDオーディオ)
直感ゲームメガiアプリ Music&Videoチャネルビデオクリップ GSM3GローミングWORLD WING プッシュトーク
FOMAハイスピード GPSケータイお探し デコメールデコメ絵文字 iチャネル
着もじ テレビ電話キャラ電 電話帳お預かりサービス フルブラウザ
おまかせロックバイオ認証 外部メモリーへiモードコンテンツ移行 トルカ iC通信iCお引越しサービス
きせかえツールマチキャラ バーコードリーダ名刺リーダ 2in1 エリアメール

※BモードのメールはWebメールとなる。

プリインストールiアプリ

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ワンセグ機能

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  • EPG(録画予約も可)
  • 外部メモリ(microSDHC)への録画(内蔵メモリーへの録画機能は省かれている)
  • 字幕放送
  • マルチウィンドウ
  • Bluetoothによるワイヤレス音声出力(レシーバーが著作権保護「SCMS-T方式」に対応している必要がある)
  • 映像をより鮮やかに再現する「モバイルPEAKSプロセッサー」
  • 連続視聴時間 約4時間30分(ECOモード時:約6時間40分)

不具合

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2007年12月6日に、以下の2点の不具合の修正と1点の変更がソフトウェアの更新でなされた[1]

修正点
  • 「きせかえツール」のコンテンツダウンロードすると着うたフルやiモーション、画像などの個別課金コンテンツがダウンロードできなくなる不具合。
  • ブックマークのフォルダの名称を編集するとフリーズ状態になったり再起動する不具合。
変更点

2007年12月25日に、以下の2点の不具合の修正と1点の変更がソフトウェアの更新でなされた。

修正点
  • 一部の着うたフルをダウンロードした時に再生エラーが起こる不具合。
  • 待ち受け画面の設定が電源の操作で初期化される不具合。
変更点
  • 日本国内でGSM方式を選択すると、圏外である旨のメッセージを表示されるように変更された。

2008年2月26日に、以下の3点の不具合の修正がソフトウェアの更新でなされた

  • メールの受信BOXにメールセキュリティ設定をした状態で、特定の操作をすると待受画面に戻る不具合。
  • メールの本文入力画面で、特定の操作をするとフリーズ状態になる不具合。
  • カメラ撮影時の設定で、特定の操作をすると再起動してしまう不具合。

2008年4月22日に、以下の3点の不具合の修正がソフトウェアの更新でなされた。

  • iモード問い合わせによるメール受信以外、メールを自動的に受信できなくなる不具合。
  • 時計表示が進んでしまい、発着信履歴が未来の日時で記録される不具合。
  • 一部のUSBハンズフリー対応機器との接続時に、ハンズフリー機能が正常に動作しない不具合。

2008年9月2日に以下の不具合の修正がソフトウェア更新でなされた。

  • メールの一覧表示(本文表示設定有り)をした状態で、ページ切替やカーソル移動など操作を行うと、端末が再起動する場合がある不具合。

2008年12月24日に、以下の2点の不具合の修正がソフトウェア更新でなされた。

  • メール宛先一覧画面で特定操作を行うと、端末が再起動する場合がある不具合。
  • OFFICEEDのエリア表示設定を「ON」にしても、設定が「OFF」に戻る場合がある不具合。

2009年4月14日に、以下の不具合の修正がソフトウェア更新でなされた。

  • 海外の一部地域で通話・通信ができない不具合。

不具合ではないが、P905iをmicroSDモードで接続しSD-Jukebox Ver5で音楽データを転送する際、Ver5.2以下ではmicroSDが認識できない。これはソフトウェアの仕様によるもので、Ver5.3にアップグレードすることにより解決する(Ver6以上での利用やSDカードリーダーでの転送は問題なく行える)[2]

2011年6月28日に、以下の不具合の修正がソフトウェア更新でなされた。

  • フォントサイズを変更すると、絵文字の色指定が有効にならない場合がある。

歴史

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脚注

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  1. ^ P905iの製品アップデート情報 | NTTドコモ
  2. ^ NTTドコモ P906i/P905iTV/P905i/P705iをご使用のお客様へ

関連項目

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外部リンク

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