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ユーロコプター EC 135

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EC135

読売新聞社のEC135 P2「ヘリオス」(JA02YP)

読売新聞社のEC135 P2「ヘリオス」(JA02YP)

ユーロコプター EC 135英語: Eurocopter EC 135)は、ユーロコプター(現エアバス・ヘリコプターズ)が生産する双発の汎用ヘリコプターである。警察、救急や輸送など多目的に使用される。計器飛行に対応しており、航法訓練にも利用できる。

開発

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EC135の原型となったMBB Bo 108

EC 135の開発は、ユーロコプター社が構成される前に遡る。メッサーシュミット・ベルコウ・ブローム(MBB)社で1980年代半ばにBo 108の名称で開発が開始されている[1]。それまでのMBB Bo 105と比較し、機内容量も拡大されている[1]

2基のアリソン250-C20R/1ターボシャフトエンジンを備えた技術実証機('V1')は、1988年10月17日に初飛行し、2番目のBo 108 ('V2')は、1991年6月第5週に完成した。V2は、2基のチュルボメカ アリウス TM319-1Bを備えていた。この両機は、従来型のテールローターを採用した。

その後、MBBとアエロスパシアルのヘリコプター部門が合併してユーロコプター社になるのにあわせ、1992年末、テールローターにフェネストロンが採用された。これは従来のヘリコプターとは違ってヴァーチカルフィン内に回転翼が収められており、接触事故の危険性は減った。安全で静かなテールローターシステムと広々とした室内空間とが組み合わされる事により、EC 135は航空医療用途に普及した。

2機の試作機が生産され、1994年2月15日から4月16日にアリウス2B とプラット・アンド・ホイットニー・カナダ社のPW206B(en)エンジンが試験された結果、古くて非力なアリソン 250エンジンは不採用となった。3機目のヘリコプターは1994年11月28日に完成した。

2014年には、テイルローター部分の設計を一新し、水平尾翼の位置を変更、メインローターブレードを低騒音のブルーエッジに交換したとみられる改良型が確認された[2][3]

エアバス・ヘリコプターズへの社名変更に伴い、現在はH135と改称されている[4]

運用

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グラウンドに着陸するドクターヘリ

EC 135は、1995年1月にラスベガスのヘリエキスポでデビューした。1600飛行時間を達成したあと、1996年6月16日にヨーロッパのJAAの型式証明を、7月31日にはアメリカ連邦航空局(FAA)の型式証明を受けた。翌8月1日には機体の引渡しが始まり、ドイツ救急飛行隊ドイツ語版に2機が納入された。

1999年6月のパリ航空ショーでは量産100号機がバイエルン州警察ドイツ語版に引き渡された。この時点では全世界合計で3万飛行時間を越えていた。

2008年には650機以上が生産され、総飛行時間は100万時間に達している。

派生型

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EC 135 P
プラット・アンド・ホイットニー・カナダ PW206B(621軸馬力)を搭載するモデル。後期型はセンターパネル・ディスプレイシステム(CPDS)を搭載する。最大離陸重量は当初2,631kgだったが、後のモデルで2,721kgに、その後さらに2,835kgへと増加された。
EC 135 T1
チュルボメカ アリウス2B1/2B1A/2B1A1(583軸馬力)を搭載するモデル。その他の仕様はP1に準ずる。
EC 135 P2
片発停止時(OEI)出力を向上させたPW206B(621軸馬力)を搭載するモデル。P1の後継として2001年8月に生産が開始された。
EC 135 T2
片発停止時(OEI)出力を向上させたアリウス2B2(652軸馬力)を搭載するモデル。T1の後継として2002年8月に生産が開始された。
EC 135 P2+
FADECを更新したPW206B2(667軸馬力)を搭載するモデル。最大離陸重量が2,910kgになり、オーバーホール間隔が延長されている。生産はドイツスペインで行われている。
EC 135 T2+
FADECを更新したアリウス2B2(634軸馬力)を搭載するモデル。その他の仕様はP2+に準ずる。海上自衛隊TH-135の呼称で、練習機として15機導入した[5]
EC 135 P2i
P2+の販売名称を変更したモデル。
EC 135 T2i
T2+の販売名称を変更したモデル。
EC 135 P3
FADECを更新したPW206B3(708軸馬力)を搭載するモデル。最大離陸重量は2,980kgに増加した。2014年より市場導入。
EC 135 T3
FADECを更新したアリウス2B2プラス(660軸馬力)を搭載するモデル。それ以外の仕様はP3に準ずる。
EC 635(en)
EC 135の軍用モデル。内装を簡素化し、より多彩な装備や武装を搭載可能にした。ヨルダンイラクスイスが採用。現在はH135Mと改称されている。
H135 ジュノー(Juno)
イギリス軍の国防ヘリコプター飛行学校(en)に訓練用として採用された機体の名称。

スペック(EC135 P2+/T2+)

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機体下面

出典: Eurocopter web site[6], Eurocopter EC135 2008 Tech Data book

諸元

性能

  • 超過禁止速度: 259km/h=M0.21 (140knots, 161mph)
  • 巡航速度: 254km/h=M0.21 (137knots, 158mph)
  • 航続距離: 635km (342nm, 393mi)
  • 実用上昇限度: 3,045m (10,000ft)
  • 上昇率: 1,500ft/min (7.62m/s)


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脚注

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出典

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関連項目

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外部リンク

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