コンテンツにスキップ

ナグルファル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フェロー諸島2003年に発行された郵便切手に描かれたナグルファル。アンカー・エリ・ペーターセン英語版による。

ナグルファル古ノルド語: Naglfar)は北欧神話に登場する巨大なムスペルが所有する[1]

ラグナロクの際には巨人や死者の軍勢を乗せてアースガルズに攻め込むこととなる。『詩のエッダ』ではロキ[2]、『散文のエッダ』では巨人フリュム[3]舵を取ることになる。

この船はヘルが集めた死者の爪で造られており、それが完成することがラグナロクの前兆であるともされる[3]。そのためゲルマン人はナグルファルの完成を遅らせるために、死者を埋葬する際にはその爪を切っておくようになったといわれる。

脚注

[編集]
  1. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』260頁。
  2. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』14頁。
  3. ^ a b 『エッダ 古代北欧歌謡集』275頁。

参考文献

[編集]

関連項目

[編集]