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郷土出版社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
株式会社郷土出版社
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
399-0035
長野県松本市村井町北一丁目4番6号
設立 1975年7月1日
業種 情報・通信業
法人番号 8100001013000 ウィキデータを編集
事業内容 出版
代表者 神津良子(代表取締役、廃業時)
資本金 1000万円(廃業時)
従業員数 3名[1]
外部リンク 公式サイト
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郷土出版社(きょうどしゅっぱんしゃ)は、長野県松本市に本社を置いていた日本出版社

年表

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  • 1975年(昭和50年)7月 - 創業[2][3]。創業者は高橋将人。
  • 2016年(平成28年)2月29日 - 廃業[2][3]

沿革

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1998年(平成10年)に刊行した『職員会議に…』は長野県松本深志高等学校で飼われていた黒犬の話であり、2003年公開の映画『さよなら、クロ』の原作となった[3]。ピーク時の1990年代には約8億円の売上高があったが、2015年4月期には約2億円にまで減少していた[3]。年間の新刊発行点数は約120冊から約25冊にまで減少していた[3]

2016年(平成28年)2月29日をもって閉業した[4][2][3]。40年間で4,000点以上の出版物を刊行したが、売上高はピーク時の1/4にまで落ち込んでいた[2]。最後の刊行物は『資料で読み解く真田一族』だった[3]

受賞

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  • 第48回毎日出版文化賞特別賞(『熊谷元一写真全集』)
  • 日本写真協会賞文化振興賞(冨山治夫『佐渡万華鏡』)
  • 塚原健二郎文学賞奨励賞(文・高田充也 絵・北島新平『鉢伏山の民話』)
  • 第2回佐久文化賞(畠山次郎『実説・大日向村』)
  • 第7回佐久文化賞(小林英文『コスモスの村』)
  • 第12回佐久文化賞(文・南史子 切り絵・池田勝子『浅間山の見える村で』)
  • 第18回山室静佐久文化賞(神津良子──『長野県文学全集』の編集および著作活動)
  • 第23回山室静佐久文化賞(飯島勝彦『埋火』)
  • 第30回熊日出版文化賞(富田紘一監修『定本・熊本城』)

主な刊行物

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全国47都道府県展開シリーズ

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  • 目で見る100年シリーズ
  • 保存版・今昔シリーズ
  • 図説・歴史シリーズ
  • ふるさと大百科シリーズ
  • 保存版・ふるさとシリーズ
  • ふるさと四季暦シリーズ
  • 昭和の街角シリーズ

信州版シリーズ

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  • 写真集 思い出のアルバムシリーズ
  • 埋もれた歴史・検証シリーズ
  • 信濃の伝記シリーズ
  • 信濃文庫シリーズ
  • 信州・読み聞かせ民話絵本シリーズ
  • 新・ふるさとの民話絵本シリーズ
  • どうぶつノンフィクション絵本シリーズ
  • 語り継ぐ戦争絵本シリーズ
  • ふるさとの歴史人物絵本シリーズ
  • 大人のためのオムニバス絵本シリーズ
  • おとなと子どものための童話絵本シリーズ
  • 信州の美術館シリーズ(図解)

信州版読み物

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  • 『相馬愛蔵・黒光著作集』〈全5巻〉
  • 『長野県民100年史』〈全4巻〉
  • 『長野県文学全集』〈全37巻〉
  • 『長野県美術全集』〈全12巻〉
  • 『山室静自選著作集』〈全10巻〉
  • 『巨匠が描く・日本の名山』〈全6巻〉
  • 『熊谷元一写真全集』〈全4巻〉
  • 『写真探訪・信州の原風景』〈9巻〉
  • 『信州・子ども文学館』〈全12巻〉
  • 『長野県稀覯本集成』〈全20冊〉
  • 『明治初期・長野県町村絵地図大鑑』〈全5巻〉
  • 『写真集 長野県満州開拓誌』〈全2巻〉
  • 『日録・長野県の太平洋戦争 新聞復刻資料集成』〈全9巻〉
  • 『長野県郷土部隊の記録』
  • 『長野県歴史人物大事典』
  • 『長野県歴史大年表』
  • 『長野県おもしろ世相史』
  • 『葉山嘉樹短編小説選集』
  • 『職員会議に出た犬・クロ』(さよなら、クロ
  • 『音楽の広場から』
  • 『物語・信州のことば遊び事典』
  • 『天守の声』 
  • 『北アルプス山麓をゆく』
  • 『臼井吉見の「安曇野」を歩く』〈全3巻〉
  • 『スワンが来るころ帰るころ』
  • 『探訪・信州の古城』
  • 『幕末の信州』

社史

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  • 『我ら十年のレポート』(1985年刊、絶版)
  • 『私たちの全仕事──地方出版25年総目録&寄稿エッセイ』(1999年刊、非売品)
  • 『れんげの花の咲くころに』(神津良子著、2005年刊、四六判・上製、定価1,680円)
  • 『地方出版丸秘社内日記』(2003年刊、四六判・上製、定価1,680円)
  • 『合本・郷土出版社通信vol.1~300 1982年3月~2007年3月』(2007年刊、非売品)
  • 創業35周年記念エッセイ集『黒犬のしっぽ』(神津良子著、2009年4月)

研究

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  • 『定本中山晋平 唄とロマンに生きた全生涯』(斉藤武雄他著、1987年)
  • 『近代日本流行歌の父 中山晋平伝』(菊池清麿著、2007年)

脚注

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  1. ^ 郷土出版社2月末で閉業 神津良子社長に聞く 松本平タウン情報Web、2016年9月27日閲覧
  2. ^ a b c d 長野 松本の郷土出版社、40年の歴史に幕朝日新聞デジタル、2016年2月22日、2016年9月27日閲覧 (Internet Archive)
  3. ^ a b c d e f g 「出版不況 地方直面 松本で歴史文化発信40年超 『郷土出版社』廃業へ」中日新聞、2016年2月4日
  4. ^ 会社紹介 郷土出版社、2016年9月27日

関連項目

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