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第2装甲擲弾兵師団 (ドイツ連邦陸軍)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第2装甲擲弾兵師団
創設 1956年7月1日
廃止 1994年3月31日
所属政体 ドイツの旗 ドイツ
所属組織 ドイツ連邦陸軍
部隊編制単位 師団
兵種/任務 機械化歩兵
上級単位 第2軍団 - 第3軍団
最終位置 ヘッセン州カッセル
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第2装甲擲弾兵師団ドイツ語2. Panzergrenadierdivision)は、ドイツ連邦陸軍師団のひとつ。1994年に解散した。師団の部隊は主にヘッセン州ニーダーザクセン州に駐屯していた。

歴史

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第1次・第2次編制

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師団は1957年7月1日カッセルに所在した国境警備隊中部司令部の下で第2猟兵師団として編成された。上級部隊は陸軍第2司令部(のちの第2軍団)で、師団司令部はカッセルに置かれ、第2と第22擲弾兵大隊から成るA2戦闘群、第12と第32擲弾兵大隊から成るB2戦闘群および第2砲兵連隊、直轄部隊は第2通信大隊、第2戦車大隊、第2工兵大隊、第2防空大隊、第2装甲猟兵大隊、第2補給中隊および第4音楽隊で構成された。1957年4月1日には第2装甲擲弾兵師団に改称・改編し、師団司令部をギーセンへ移転している。同年、第42擲弾兵大隊を隷下におさめ、師団は第2軍団から新設される第3軍団に配転となる。これにより師団は軍団ごと北大西洋条約機構に結合される。

1958年には新たに第5工兵大隊が隷下におさまる。さらに、第41と第42および第43装甲擲弾兵大隊から成るC2戦闘群が配属される。1959年には第2次編制が実行され、3個戦闘群はそれぞれ第4装甲擲弾兵旅団、第5装甲擲弾兵旅団、第6装甲旅団に改称・改組し、師団司令部はマールブルクに移転する。

第3次編制

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1970年10月2日、第3次編制が実行に移され師団は再編成され、第4装甲擲弾兵旅団は第4猟兵旅団に改称される。1974年には師団司令部を再びカッセルに移転し、新たに第34装甲旅団が配属され、1976年に第6装甲旅団は第5装甲師団に配転となる。このころには「ヘッセン師団」や「Zwote」の愛称がつけられる。この頃の陸軍は最盛期にあり現役兵だけで22,000人以上の規模で、NATO加盟ノルウェー軍の兵力よりも多かった。

第4次編制

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1980年に第4次編制が実行に移され、第4猟兵旅団は第4装甲擲弾兵旅団に改称される。1981年に第34装甲旅団は第6装甲旅団に改編される。師団は以下のようになっていた。

  • 第4装甲擲弾兵旅団 在ゲッティンゲン
  • 第5装甲擲弾兵旅団 在ホンベルク
  • 第6装甲旅団 在ホーフガイスマル
  • 第2砲兵連隊 在カッセル
    • 第21砲兵大隊 在シュヴァルムシュタット
    • 第22ロケット砲兵大隊 在シュヴァルムシュタット
    • 第23観測大隊 在シュタットアレンドルフ
  • 第2防空連隊 在カッセル
  • 第2装甲偵察大隊 在ヘシッシュ・リヒテナウ
  • 第2通信大隊 在フルダタール
  • 第2工兵大隊 在ハン・ミュンデン
  • 第2整備大隊 在カッセル
  • 第2補給大隊 在カッセル
  • 第2衛生大隊 在マールブルク
  • 第21から第25野戦予備大隊(非現役)
  • 第26猟兵大隊(非現役) 在ヴォルフハーゲン
  • 第27猟兵大隊(非現役) 在フルダタール
  • 第28警備大隊 在フランケンベルク・アン・デア・エーダー
  • 第2通信大隊 在フランケンベルク・アン・デア・エーダー
  • 第2特殊武器防護大隊 在ツヴァイブリュッケン
  • 第2航空隊 在フリッツラール
  • 第2軍楽隊 在カッセル

冷戦終結後の1994年に師団は解散する。

歴代師団長

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氏名 着任 離任
1 オットー・シェーファー陸軍少将
Otto Schaefer
1956年 1957年
2 フリードリヒ・フェルチュ陸軍少将
Friedrich Foertsch
1957年 1958年
3 アルフレート・ツェルベル陸軍少将
de:Alfred Zerbel
1958年 1960年
4 オットマール・ハンセン陸軍少将
Ottomar Hansen
1960年 1961年
5 クラウス・ミュラー陸軍少将
Klaus Müller
1961年 1964年
6 ワーナー・ドリュウズ陸軍少将
Werner Drews
1964年 1967年
7 エルンスト・フェルバー陸軍少将
de:Ernst Ferber
1967年 1969年
8 ロルフ・ユルゲンス陸軍少将
Rolf Juergens
1969年 1970年
9 カール=ゲロ・フォン・イルゼンマン陸軍少将
Carl-Gero von Ilsemann
1971年 1976年
10 フリッツ・フォン・ヴェスターマン陸軍少将
Fritz von Westermann
1976年 1979年
11 ヴェルナー・シェーファー陸軍少将
Werner Schäfer
1979年 1981年
12 マンフレート・ファンスラウ陸軍少将
Manfred Fanslau
1981年 1984年
13 カール=ヘルムート・リシェル陸軍少将
Carl-Helmut Lichel
1984年 1987年
14 ハンス・グリルマイアー陸軍少将
Hans Grillmeier
1987年 1991年
15 ヴォルフガング・エストロフ陸軍少将
Wolfgang Estorf
1991年 1994年

脚注

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参考文献

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  • 『PANZER』1979年1月第43号、サンデーアート
  • 『PANZER』1988年10月第176号、サンデーアート

外部リンク

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